学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ O. 下肢の局所解剖・脈管・神経 / Q1039

理由で解く 解剖学

Q1039 運動器系

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題30
問題
膝窩の構成に関与しないのはどれか。
選択肢
1 大腿二頭筋
2 腓腹筋
3 ヒラメ筋
4 半腱様筋
解答
正解3(ヒラメ筋)
解説
✗ 1.
大腿二頭筋
✗ 正しい。 大腿二頭筋はハムストリングスの1つで、長頭・短頭が合して腓骨頭に停止する。その停止腱は膝窩の外側上縁を構成する。
✗ 2.
腓腹筋
✗ 正しい。 腓腹筋は大腿骨内・外側上顆から起こる2頭の筋で、両頭がそれぞれ膝窩の内・外側下縁を構成する。下方でヒラメ筋と合して踵骨腱(アキレス腱)となる。
✓ 3. 誤り
ヒラメ筋
ヒラメ筋は腓骨頭・ヒラメ筋線(脛骨)から起こり踵骨腱をつくって踵骨隆起に停止する、腓腹筋の深層にある扁平な単関節筋である。膝窩の下方深層に位置するが、菱形の膝窩の辺縁は上外側=大腿二頭筋、上内側=半腱様筋・半膜様筋、下内外側=腓腹筋の2頭で構成され、ヒラメ筋はこれら辺縁には関与しない。
✗ 4.
半腱様筋
✗ 正しい。 半腱様筋はハムストリングスの1つで、坐骨結節から起こり鵞足を形成する。半膜様筋とともに膝窩の内側上縁を構成する。
ポイント
  • 膝窩は膝後面の菱形のくぼみで、上外側=大腿二頭筋、上内側=半腱様筋・半膜様筋、下内外側=腓腹筋の2頭で縁取られる。
  • 覚え方のコツ: 「上は大腿の屈筋=ハム、下は下腿の腓腹筋」で上下2階建てと覚える。ヒラメ筋は腓腹筋の深層にあり辺縁には出ない。
  • 関連知識: 膝窩の中を上方で坐骨神経が総腓骨神経と脛骨神経に分岐する。深部には膝窩動静脈が縦走し、脛骨神経は中央を下行、総腓骨神経は外側縁を下行して腓骨頭下で長腓骨筋を貫く。
  • よくある間違い: ヒラメ筋を膝窩の辺縁と誤る/大腿二頭筋と半腱様筋の左右を混同する(外側=大腿二頭筋、内側=半腱様・半膜様筋)。
  • 臨床応用: 膝窩動脈の拍動触知部位であり、ベーカー嚢腫や膝窩動脈瘤が発生しうる。総腓骨神経は腓骨頭外側を通るため、この部位の圧迫・外傷で下垂足を招く。
比較表
膝窩の辺縁 構成筋
上外側縁 大腿二頭筋
上内側縁 半腱様筋、半膜様筋
下外側縁 腓腹筋 外側頭
下内側縁 腓腹筋 内側頭
深部通過 脛骨神経、総腓骨神経、膝窩動静脈
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題30|膝窩の構成に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題30|膝窩の構成に関与しないのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手