学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ N. 下肢の運動 / Q1032

理由で解く 解剖学

Q1032 運動器系

出典:あマ指 第30回(2022) 問題16
問題
下腿の筋で足部を外反させるのはどれか。
選択肢
1 長母指屈筋
2 後脛骨筋
3 前脛骨筋
4 長腓骨筋
解答
正解4(長腓骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
長母指屈筋
長母趾屈筋は下腿後面深層の屈筋で、内果後方(足根管)を通って母趾末節骨底に停止する。作用は母趾屈曲と足関節の底屈・内反で、外反は行わない。
✗ 2. 誤り
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿骨間膜後面から起こり、内果後方を通って足底内側に停止する内反の主動筋である。足関節の底屈と内反を行い、外反とは反対の作用をもつ。
✗ 3. 誤り
前脛骨筋
前脛骨筋は足関節の背屈と内反を行う深腓骨神経支配の伸筋である。外反には関与しない。
✓ 4. 正しい
長腓骨筋
長腓骨筋は腓骨頭・腓骨上部外側面から起こり、外果後方を通って足底を横断し内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。浅腓骨神経支配で、足関節の底屈と外反を主動作として行う。短腓骨筋とともに腓骨筋群を構成し、外反筋の代表である。長腓骨筋の腱は足底で前脛骨筋と互いに拮抗する方向に走り、横足弓の保持にも寄与する。
ポイント
  • 足外反の主動筋は長腓骨筋・短腓骨筋(浅腓骨神経支配)。長指伸筋・第三腓骨筋(深腓骨神経)が補助。
  • 覚え方のコツ: 「外反=腓骨筋(外側)」「内反=脛骨筋(内側)」と筋名の方向性で直結させる。
  • 関連知識: 長腓骨筋は底屈+外反、第三腓骨筋は背屈+外反で、同じ外反でも底背方向が逆。足弓維持では長腓骨筋と前脛骨筋が足底で張力ベルトを形成。
  • よくある間違い: 前脛骨筋(内反)と長腓骨筋(外反)を作用で混同する/後脛骨筋を外反筋と誤認する。
  • 臨床応用: 足関節内反捻挫は前距腓靱帯損傷が最多で、外反筋(腓骨筋群)のリハビリが再発予防に重要。
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題16|下腿の筋で足部を外反させるのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題16|下腿の筋で足部を外反させるのはどれか。
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