学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0959

理由で解く 解剖学

Q0959 運動器系

出典:あマ指 第30回(2022) 問題15
問題
上腕骨の小結節に停止するのはどれか。
選択肢
1 棘下筋
2 棘上筋
3 大胸筋
4 肩甲下筋
解答
正解4(肩甲下筋)
解説
✗ 1. 誤り
棘下筋
棘下筋は肩甲骨後面の棘下窩から起こり上腕骨「大結節中部」に停止する。停止は大結節であり小結節ではない。
✗ 2. 誤り
棘上筋
棘上筋は棘上窩から起こり上腕骨「大結節上部」に停止する。小結節ではない。
✗ 3. 誤り
大胸筋
大胸筋は鎖骨・胸骨・肋軟骨から起こり上腕骨「大結節稜」に停止する。結節「本体」ではなく結節間溝外側の骨稜(大結節稜)であり、小結節ではない。
✓ 4. 正しい
肩甲下筋
肩甲下筋は肩甲骨前面の肩甲下窩から起こり、肩関節前面をまたいで「上腕骨小結節」に停止する。肩甲下神経支配で、肩関節を内旋させる。回旋筋腱板(ローテータカフ)の前方構成筋として関節包を補強する。大結節に停止する棘上筋・棘下筋・小円筋(外旋筋群)と対をなす内旋筋であり、位置関係で「前面の内旋筋・後面の外旋筋」と対照的に理解できる。
ポイント
  • 中核要点: 上腕骨小結節には肩甲下筋のみが停止する。大結節には棘上筋・棘下筋・小円筋の3筋が上から順に停止し、この4筋で回旋筋腱板を構成。
  • 覚え方のコツ: 「小結節=1筋(肩甲下筋)」「大結節=3筋(棘上・棘下・小円)」と数で覚える。また「前面小結節=内旋」「後面大結節=外旋」と位置・機能で対照。
  • 関連知識: 大結節「稜」には大胸筋、小結節「稜」には広背筋と大円筋が停止する。結節「本体」と結節「稜」は位置と停止筋が全く異なる。
  • よくある間違い: 大胸筋を小結節停止と誤認する(大結節稜が正しい)/広背筋を大結節稜と混同する(小結節稜が正しい)。
  • 臨床応用: 肩甲下筋損傷では内旋力低下と肩関節前方不安定性を生じる。Lift-off test(手を腰の後ろから前方に押し出す)で評価する。
比較表
停止部 作用 神経
小結節 肩甲下筋 内旋 肩甲下神経
大結節上部 棘上筋 外転始動 肩甲上神経
大結節中部 棘下筋 外旋 肩甲上神経
大結節下部 小円筋 外旋 腋窩神経
小結節稜 大円筋・広背筋 内転・内旋 肩甲下神経・胸背神経
大結節稜 大胸筋 内転・内旋 内・外側胸筋神経
解説画像
あマ指 第30回(2022) 問題15|上腕骨の小結節に停止するのはどれか。 解説図
あマ指 第30回(2022) 問題15|上腕骨の小結節に停止するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手