学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ N. 下肢の運動 / Q1031

理由で解く 解剖学

Q1031 運動器系

出典:あマ指 第27回(2019) 問題17
問題
股関節を屈曲する筋はどれか。
選択肢
1 薄 筋
2 大殿筋
3 中殿筋
4 腸腰筋
解答
正解4(腸腰筋)
解説
✗ 1. 誤り
薄 筋
薄筋は股関節の内転と膝関節の屈曲・内旋を行う。股関節屈曲は主要作用ではない。
✗ 2. 誤り
大殿筋
大殿筋は股関節の伸展主動筋で、屈曲とは反対の作用を行う。腸腰筋とは拮抗関係にある。
✗ 3. 誤り
中殿筋
中殿筋は股関節の外転主動筋で、前部線維はやや内旋にも働く。屈曲作用は主要ではない。
✓ 4. 正しい
腸腰筋
腸腰筋(腸骨筋+大腰筋)は股関節の最強屈筋で、共通腱で大腿骨小転子に停止する。歩行時に大腿を挙上し、下肢が固定されているときには体幹を前屈させて起き上がり動作を担う。支配神経は腸骨筋が大腿神経(L2〜3)、大腰筋が腰神経叢(L1〜3)。腸腰筋は大殿筋と拮抗して歩行時のバランスをとり、直立姿勢の維持にも寄与する。
ポイント
  • 股関節屈曲の主動筋は腸腰筋。大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、恥骨筋、長・短内転筋も補助。
  • 覚え方のコツ: 「股関節屈曲=腸腰筋(最強)」「股関節伸展=大殿筋(最強)」を1対1で押さえる。
  • 関連知識: 大腿直筋は大腿四頭筋唯一の2関節筋で、寛骨(下前腸骨棘)起始のため股関節屈曲も行う。縫工筋は屈曲+外転+外旋。
  • よくある間違い: 大殿筋や中殿筋を屈曲筋と誤認する(伸展・外転筋)/薄筋の主作用を屈曲と誤解する(内転)。
  • 臨床応用: 腸腰筋短縮(長時間の座位で好発)は股関節伸展制限となり、腰椎前弯の増強・腰痛の原因となる。トーマステストで評価する。
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題17|股関節を屈曲する筋はどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題17|股関節を屈曲する筋はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手