学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0958

理由で解く 解剖学

Q0958 運動器系

出典:あマ指 第27回(2019) 問題18
問題
腋窩神経が支配する筋はどれか。
選択肢
1 三角筋
2 棘上筋
3 肩甲下筋
4 大円筋
解答
正解1(三角筋)
解説
✓ 1. 正しい
三角筋
三角筋は鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘から起こり上腕骨三角筋粗面に停止する上肢帯筋で、腋窩神経支配。肩関節外転・屈曲・伸展の主力筋である。腋窩神経は腕神経叢後神経束から分枝し、外側腋窩隙を通って後方に回り込んで三角筋と小円筋を支配する。腋窩神経支配となる筋はこの2筋のみで、皮枝は肩上部外側("肩章部")の皮膚に分布する。
✗ 2. 誤り
棘上筋
棘上筋は「肩甲上神経」支配。肩甲上神経は上神経幹から分枝し、肩甲骨上切痕を通って棘上窩・棘下窩に達する。
✗ 3. 誤り
肩甲下筋
肩甲下筋は「肩甲下神経」支配。肩甲下神経(上・下)は後神経束から分枝し、肩甲下筋と大円筋を支配する。
✗ 4. 誤り
大円筋
大円筋も「肩甲下神経(下肩甲下神経)」支配である。肩甲下筋とペアで覚える。
ポイント
  • 中核要点: 腋窩神経の支配筋は「三角筋+小円筋」のみ。この2筋は外側腋窩隙(四辺形腔)から出た腋窩神経が肩関節後方に回って支配する。
  • 覚え方のコツ: 上肢帯筋の支配神経を3グループに分けて暗記: ①棘上筋・棘下筋=肩甲上神経、②肩甲下筋・大円筋=肩甲下神経、③三角筋・小円筋=腋窩神経。
  • 関連知識: 腋窩神経は上腕骨外科頸を後方から回り込むため、上腕骨外科頸骨折や肩関節脱臼で障害されやすい。
  • よくある間違い: 大円筋を腋窩神経支配と誤認する(肩甲下神経支配)/棘上筋・棘下筋を腋窩神経支配と混同する(肩甲上神経支配)。
  • 臨床応用: 腋窩神経麻痺では三角筋麻痺により肩関節外転・屈曲不能(棘上筋でわずかな外転は可能)、肩上部外側(肩章部)の感覚障害を呈する。上腕骨外科頸骨折・肩関節前方脱臼で好発。
比較表
神経 上肢帯筋の支配
肩甲上神経 棘上筋、棘下筋
腋窩神経 三角筋、小円筋
肩甲下神経(上・下) 肩甲下筋、大円筋
胸背神経 広背筋
長胸神経 前鋸筋
肩甲背神経 菱形筋、肩甲挙筋
内・外側胸筋神経 大胸筋、小胸筋
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題18|腋窩神経が支配する筋はどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題18|腋窩神経が支配する筋はどれか。
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