学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0773

理由で解く 解剖学

Q0773 運動器系

出典:あマ指 第27回(2019) 問題16
問題
関節について正しいのはどれか。
選択肢
1 正中環軸関節は楕円関節である。
2 顎関節は蝶形骨と下顎骨の間で形成される。
3 胸鎖関節には関節円板がある。
4 膝蓋骨は脛骨との間に関節面をもつ。
解答
正解3(胸鎖関節には関節円板がある。)
解説
✗ 1. 誤り
正中環軸関節は楕円関節である。
正中環軸関節は軸椎の歯突起が環椎の前弓内面に接してできる車軸関節で、頭部の回旋(いやいや運動)を担う。楕円関節は環椎後頭関節(うなずき)や橈骨手根関節の方。
✗ 2. 誤り
顎関節は蝶形骨と下顎骨の間で形成される。
顎関節は「側頭骨」の下顎窩と下顎骨の下顎頭の間にできる関節で、蝶形骨は関与しない。外頭蓋底で側頭骨の頬骨突起基部に下顎窩がある。
✓ 3. 正しい
胸鎖関節には関節円板がある。
胸鎖関節は鎖骨胸骨端と胸骨柄との間にあり、関節腔は関節円板によって完全に2分される。これにより鎖骨は球関節に近い多方向運動が可能となり、肩の位置を大きく変えられる。関節円板を持つ他の代表は顎関節・下橈尺関節。
✗ 4. 誤り
膝蓋骨は脛骨との間に関節面をもつ。
膝蓋骨の後面は大腿骨下端前方の膝蓋面と関節面をなす(膝蓋大腿関節)。脛骨とは膝蓋靭帯を介して連結するだけで、直接の関節面はない。
ポイント
  • 胸鎖関節は体幹と上肢をつなぐ唯一の関節で、関節円板を有する。
  • 覚え方のコツ: 「顎=側頭」「正中環軸=車軸」「膝蓋=大腿骨と関節」とワンセットで記憶。
  • 関連知識: 関節円板を持つ3関節(顎・胸鎖・下橈尺)は頻出。鎖骨は体内で唯一、上肢帯と体幹をつなぐ骨。
  • よくある間違い: 顎関節を蝶形骨と結びつける、膝蓋骨を脛骨と結ぶ、といった位置の誤認に注意。
  • 臨床応用: 肩の動きの前段階として胸鎖関節が先に動く。肩こりの鍼治療では鎖骨周辺の筋・関節へのアプローチも重要。
比較表
関節 正しい連結
正中環軸関節 軸椎歯突起 − 環椎前弓(車軸関節)
顎関節 側頭骨下顎窩 − 下顎骨下顎頭
胸鎖関節 胸骨柄 − 鎖骨胸骨端(関節円板あり)
膝蓋大腿関節 大腿骨膝蓋面 − 膝蓋骨後面
解説画像
あマ指 第27回(2019) 問題16|関節について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第27回(2019) 問題16|関節について正しいのはどれか。
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