学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ N. 下肢の運動 / Q1030

理由で解く 解剖学

Q1030 運動器系

出典:あマ指 第24回(2016) 問題19
問題
足の内反に関与するのはどれか。
選択肢
1 第三腓骨筋
2 前脛骨筋
3 長指伸筋
4 腓腹筋
解答
正解2(前脛骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
第三腓骨筋
第三腓骨筋は足関節の背屈と外反に働く。長指伸筋から分離した筋で内反ではなく外反を助ける。
✓ 2. 正しい
前脛骨筋
前脛骨筋は脛骨外側面・下腿骨間膜から起こり、上下伸筋支帯の下を通って内側楔状骨と第1中足骨底の底面に停止する下腿伸筋群の代表筋である。深腓骨神経支配で、足関節の背屈と内反を主動作として行う。停止部が足底内側にあるため内反作用が生じる。下垂足(総腓骨神経麻痺)では本筋の麻痺により足先が下がり、歩行時につま先を地面に引きずるようになる。
✗ 3. 誤り
長指伸筋
長指伸筋は足関節の背屈と外反を行う伸筋で、第2〜5指の伸展を主作用とする。内反には関与しない。
✗ 4. 誤り
腓腹筋
腓腹筋はヒラメ筋とともに下腿三頭筋を構成し、踵骨腱を介して踵骨隆起に停止する。足関節の底屈と膝関節の屈曲に働くが、内反・外反の運動軸上にあるためこの作用はほぼ中立である。
ポイント
  • 足の内反筋:前脛骨筋(背屈+内反)、後脛骨筋(底屈+内反、主動筋)、長母趾伸筋・長母趾屈筋・長指屈筋が補助。
  • 覚え方のコツ: 「足の内側に停止する筋=内反」「足の外側に停止する筋=外反」。前脛骨筋と後脛骨筋が内反の両軸(背屈側・底屈側)。
  • 関連知識: 背屈+内反=前脛骨筋、底屈+内反=後脛骨筋。前者は深腓骨神経、後者は脛骨神経が支配。
  • よくある間違い: 第三腓骨筋と前脛骨筋(どちらも深腓骨神経・背屈)を作用で混同する(外反/内反が逆)。
  • 臨床応用: 前脛骨筋腱炎(シンスプリント類似)はランナーに好発。深腓骨神経麻痺では下垂足となり内反・背屈が失われる。
比較表
運動方向 主動筋
背屈+内反 前脛骨筋
背屈+外反 第三腓骨筋、長指伸筋
底屈+内反 後脛骨筋、長母趾屈筋、長指屈筋
底屈+外反 長腓骨筋、短腓骨筋
底屈(中立) 下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題19|足の内反に関与するのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題19|足の内反に関与するのはどれか。
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