学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1018

理由で解く 解剖学

Q1018 運動器系

出典:あマ指 第26回(2018) 問題19
問題
下肢帯の筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 大殿筋――――下殿神経
2 梨状筋――――上殿神経
3 腸骨筋――――閉鎖神経
4 大腿方形筋――大腿神経
解答
正解1(大殿筋――――下殿神経)
解説
✓ 1. 正しい
大殿筋――――下殿神経
下殿神経はL5〜S2由来で、梨状筋下孔を通って大殿筋の深層に出て、大殿筋のみを支配する。上殿神経(L4〜S1、梨状筋上孔通過)が中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋の3筋を支配するのに対し、下殿神経は大殿筋専属の神経である。大殿筋が損傷や神経麻痺で作動しないと股関節の伸展力が著しく低下し、階段昇降や立ち上がりが困難になる。
✗ 2. 誤り
梨状筋――――上殿神経
梨状筋は仙骨神経叢から直接の筋枝(仙骨神経叢)により支配される。上殿神経ではない。
✗ 3. 誤り
腸骨筋――――閉鎖神経
腸骨筋は腸腰筋の一部で、大腿神経(L1〜3)に支配される。閉鎖神経は内転筋群の支配神経で、腸骨筋には関与しない。
✗ 4. 誤り
大腿方形筋――大腿神経
大腿方形筋は仙骨神経叢から直接の筋枝により支配される深層外旋筋である。大腿神経は大腿前面の伸筋群と恥骨筋・縫工筋の支配神経で、大腿方形筋は支配しない。
ポイント
  • 下殿神経は大殿筋を単独で支配。上殿神経は中殿筋・小殿筋・大腿筋膜張筋の3筋を支配。
  • 覚え方のコツ: 「下殿=大殿だけ」「上殿=中・小殿+大腿筋膜張」と数で対比。深層外旋筋群は仙骨神経叢直接支配。
  • 関連知識: 内寛骨筋群のうち腸骨筋・大腰筋は大腿神経・腰神経叢支配、小腰筋は腰神経叢支配。内閉鎖筋は仙骨神経叢、外閉鎖筋は閉鎖神経支配。
  • よくある間違い: 梨状筋を上殿神経または下殿神経支配と誤認する(正しくは仙骨神経叢)/腸骨筋と腸肋筋を混同する。
  • 臨床応用: 坐骨神経痛と鑑別を要する下殿神経障害では大殿筋萎縮・股関節伸展筋力低下が現れる。
解説画像
あマ指 第26回(2018) 問題19|下肢帯の筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第26回(2018) 問題19|下肢帯の筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
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