学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1008

理由で解く 解剖学

Q1008 運動器系

出典:あマ指 第18回(2010) 問題23
問題
骨盤の筋で仙骨に付着するのはどれか。
選択肢
1 外閉鎖筋
2 内閉鎖筋
3 大腿方形筋
4 梨状筋
解答
正解4(梨状筋)
解説
✗ 1. 誤り
外閉鎖筋
外閉鎖筋は閉鎖膜の外面から起こり、大腿骨の転子窩に停止する股関節外旋筋である。起始は閉鎖孔を囲む骨(恥骨・坐骨)の外面と閉鎖膜であり、仙骨には付着しない。
✗ 2. 誤り
内閉鎖筋
内閉鎖筋は閉鎖膜の内面から起こり、小坐骨孔を経て大腿骨の転子窩に停止する。起始部は寛骨の内側面にあたり、仙骨には付着しない深層外旋筋である。
✗ 3. 誤り
大腿方形筋
大腿方形筋は坐骨結節から起こり、大腿骨の転子間稜に停止する四角形の外旋筋である。起始は坐骨結節であり、仙骨とは連絡しない。
✓ 4. 正しい
梨状筋
梨状筋は仙骨前面(第2〜4仙骨椎体の前外側面)から起こり、大坐骨孔を貫いて大腿骨の大転子に停止する。仙骨神経叢から枝を受け、股関節を外旋する。大坐骨孔は梨状筋によってほぼふさがれ、その上縁の隙間を梨状筋上孔、下縁を梨状筋下孔と呼び、殿部の重要な神経・血管の通路となる。
ポイント
  • 梨状筋だけが仙骨前面から起始する骨盤深層外旋筋で、大坐骨孔を貫通して大転子に停止する。
  • 覚え方のコツ: 「梨=仙骨、閉鎖=閉鎖膜、方形=坐骨結節」と起始部位で整理する。深層外旋6筋のうち仙骨起始は梨状筋のみ。
  • 関連知識: 深層外旋筋群は梨状筋・内閉鎖筋・上双子筋・下双子筋・大腿方形筋・外閉鎖筋の6筋。すべて大腿骨上端(転子窩または転子間稜、大転子)に停止する。
  • よくある間違い: 内閉鎖筋と梨状筋の起始を取り違える/大腿方形筋を方形の仙骨筋と勘違いする。
  • 臨床応用: 梨状筋症候群では梨状筋下を通る坐骨神経が絞扼され、殿部痛と下肢への放散痛が生じる。梨状筋の緊張緩和が治療の鍵となる。
比較表
起始 停止 支配神経
梨状筋 仙骨前面 大転子 仙骨神経叢
内閉鎖筋 閉鎖膜の内面 転子窩 仙骨神経叢
外閉鎖筋 閉鎖膜の外面 転子窩 閉鎖神経
大腿方形筋 坐骨結節 転子間稜 仙骨神経叢
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題23|骨盤の筋で仙骨に付着するのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題23|骨盤の筋で仙骨に付着するのはどれか。
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