学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1005

理由で解く 解剖学

Q1005 運動器系

出典:あマ指 第17回(2009) 問題23
問題
下肢の筋で腱が外果の後方を通過するのはどれか。
選択肢
1 長指屈筋
2 長腓骨筋
3 前脛骨筋
4 後脛骨筋
解答
正解2(長腓骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
長指屈筋
長指屈筋は下腿後面深層の屈筋で、その腱は「内果」後方の屈筋支帯下(足根管)を通って足底に至り、第2〜5指の末節骨底に停止する。外果後方ではない。
✓ 2. 正しい
長腓骨筋
長腓骨筋は腓骨頭・腓骨上部外側面から起こり、その腱は「外果」後方を回り、上・下腓骨筋支帯の下を通って足底を横断し、内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。浅腓骨神経支配で、足関節の底屈と外反を行う。短腓骨筋の腱も同様に外果後方を通り第5中足骨粗面に停止する。
✗ 3. 誤り
前脛骨筋
前脛骨筋は下腿前面の伸筋で、腱は足関節の「前面」を上・下伸筋支帯の下を通過し、内側楔状骨・第1中足骨底に停止する。外果後方を通らない。
✗ 4. 誤り
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿最深層の屈筋で、腱は「内果」後方の足根管を通って舟状骨などに停止する。外果後方ではなく内果後方を通る。
ポイント
  • 外果後方(腓骨筋支帯下)を通るのは長腓骨筋と短腓骨筋の2筋のみ。いずれも浅腓骨神経支配で底屈+外反を行う。
  • 覚え方のコツ: 「外果=腓骨筋」「内果=屈筋群3本+脛骨神経」「前面=伸筋群4本」と3か所を区別。
  • 関連知識: 長腓骨筋腱は外果後方を回ったあと足底を斜めに横断して対側(内側楔状骨)へ至るユニークな走行。横足弓の保持に寄与する。
  • よくある間違い: 前脛骨筋や後脛骨筋を外果と誤る/長指屈筋を外果と誤る(いずれも内果か前面)。
  • 臨床応用: 外果周囲の腓骨筋腱脱臼や腱炎は足関節外側痛の原因となり、内反捻挫との鑑別が必要。慢性的な外反筋力低下は内反捻挫を再発させやすい。
比較表
足関節部の腱通過部位 通過する腱
内果後方(足根管、屈筋支帯下) 後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋
外果後方(腓骨筋支帯下) 長腓骨筋、短腓骨筋
足関節前面(伸筋支帯下) 前脛骨筋、長母指伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋
下腿後面正中(踵骨腱) 腓腹筋、ヒラメ筋
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題23|下肢の筋で腱が外果の後方を通過するのはどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題23|下肢の筋で腱が外果の後方を通過するのはどれか。
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