学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1006

理由で解く 解剖学

Q1006 運動器系

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題19
問題
閉鎖神経に支配される筋はどれか。
選択肢
1 外閉鎖筋
2 内閉鎖筋
3 大腿筋膜張筋
4 縫工筋
解答
正解1(外閉鎖筋)
解説
✓ 1. 正しい
外閉鎖筋
外閉鎖筋は閉鎖膜の外面から起こり、大腿骨の転子窩に停止する筋で、閉鎖神経に支配される。股関節の外旋と内転に働く。閉鎖神経は腰神経叢から起こり、長・短・大内転筋、薄筋、外閉鎖筋を支配する内転筋群の主支配神経である。名称は「外閉鎖筋」だが、支配は「内閉鎖筋」とは全く異なる点に注意。
✗ 2. 誤り
内閉鎖筋
内閉鎖筋は閉鎖膜の内面から起こり、小坐骨孔を通って大転子の転子窩に停止する深層外旋6筋の1つで、仙骨神経叢から直接筋枝を受ける。閉鎖神経支配ではない。
✗ 3. 誤り
大腿筋膜張筋
大腿筋膜張筋は上前腸骨棘から起こり腸脛靭帯に停止する筋で、上殿神経に支配される。股関節の屈曲・外転・内旋に働く。
✗ 4. 誤り
縫工筋
縫工筋は上前腸骨棘から起こり鵞足(脛骨粗面内側)に停止する筋で、大腿神経支配。股関節の屈曲・外転・外旋と膝関節の屈曲・内旋に働く。
ポイント
  • 閉鎖神経支配筋:長内転筋・短内転筋・大内転筋(一部)・薄筋・外閉鎖筋・恥骨筋(一部)。内転筋群の主な運動神経。
  • 覚え方のコツ: 「外閉鎖筋=閉鎖神経」「内閉鎖筋=仙骨神経叢」と対照で覚える。名前の「閉鎖」は起始(閉鎖膜)由来で、支配神経名とは区別する。
  • 関連知識: 閉鎖神経は閉鎖管を通って骨盤外に出る唯一の神経で、大腿内側の感覚も司る(閉鎖神経の皮枝)。大内転筋は閉鎖神経と坐骨神経の両支配という例外。
  • よくある間違い: 内閉鎖筋を閉鎖神経支配と誤る(仙骨神経叢)/大腿筋膜張筋を閉鎖神経支配と誤る(上殿神経)/縫工筋を閉鎖神経と誤る(大腿神経)。
  • 臨床応用: 閉鎖神経麻痺は骨盤内腫瘍、妊娠後期の圧迫、骨盤骨折、閉鎖孔ヘルニアなどで生じ、内転筋群麻痺による下肢内転力低下と大腿内側の感覚障害をきたす(Howship-Romberg徴候)。
比較表
類似名称と支配神経 支配神経
外閉鎖筋 閉鎖膜外面→転子窩 閉鎖神経
内閉鎖筋 閉鎖膜内面→転子窩 仙骨神経叢(直接筋枝)
閉鎖神経支配筋 長内転筋、短内転筋、大内転筋(一部)、薄筋、外閉鎖筋、恥骨筋(一部)
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題19|閉鎖神経に支配される筋はどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題19|閉鎖神経に支配される筋はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手