学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0955

理由で解く 解剖学

Q0955 運動器系

出典:あマ指 第22回(2014) 問題20
問題
橈骨神経に支配されるのはどれか。
選択肢
1 回外筋
2 円回内筋
3 方形回内筋
4 母指対立筋
解答
正解1(回外筋)
解説
✓ 1. 正しい
回外筋
回外筋は前腕伸筋深層に属し、橈骨神経の深枝が本筋を貫通して前腕背側へ達する。橈骨神経は上腕の伸筋(上腕三頭筋・肘筋)と前腕の全伸筋(腕橈骨筋・長短橈側手根伸筋・総指伸筋・小指伸筋・尺側手根伸筋・回外筋・長母指外転筋・短母指伸筋・長母指伸筋・示指伸筋)を支配するが、この中で唯一「回外」作用を持つのが回外筋である。
✗ 2. 誤り
円回内筋
円回内筋は前腕屈筋浅層最上位の筋で、「正中神経」支配である。前腕を回内させる。
✗ 3. 誤り
方形回内筋
方形回内筋は前腕屈筋深層で、「正中神経(前骨間神経)」の支配を受ける。前腕回内の主動筋。
✗ 4. 誤り
母指対立筋
母指対立筋は母指球筋で「正中神経」支配。母指の対立運動を担う。
ポイント
  • 中核要点: 前腕の全伸筋と上腕の全伸筋は橈骨神経支配。回外筋もこの例外ではなく、橈骨神経深枝が貫通する。回内筋群(円回内筋・方形回内筋)は正中神経支配。
  • 覚え方のコツ: 「伸筋=橈骨神経」「屈筋=正中神経(例外: 尺側手根屈筋と深指屈筋尺側半は尺骨神経)」「手内筋=大半が尺骨神経(例外: 母指球筋大半と第1・2虫様筋は正中神経)」。
  • 関連知識: 橈骨神経は腕神経叢後神経束から起こり、上腕では橈骨神経溝を走行、肘では浅枝(感覚)と深枝(運動)に分岐する。
  • よくある間違い: 「回内・回外」は一見セットに思えるが、支配神経は異なる(回外筋=橈骨神経、回内筋=正中神経)/母指対立筋を尺骨神経支配と混同する。
  • 臨床応用: 上腕骨骨幹部骨折では橈骨神経麻痺(下垂手)が生じる。手関節・指の伸展不能と、手背橈側の感覚障害が特徴。
比較表
支配神経 作用
回外筋 橈骨神経(深枝) 前腕回外
円回内筋 正中神経 前腕回内
方形回内筋 正中神経(前骨間神経) 前腕回内
母指対立筋 正中神経 母指対立
母指内転筋(参考) 尺骨神経 母指内転
上腕二頭筋(参考) 筋皮神経 前腕回外(肘屈曲位で強力)
解説画像
あマ指 第22回(2014) 問題20|橈骨神経に支配されるのはどれか。 解説図
あマ指 第22回(2014) 問題20|橈骨神経に支配されるのはどれか。
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