
この図の解説
図の中央に全身骨格、その周囲に関節頭と関節窩の立体模型が並び、右側の表で「分類・代表的な関節名・軸の数」が対応づけられている。まず見るべきは各模型に添えられた灰色の矢印で、これが運動軸の数と方向を示す。球関節(肩関節・腕橈関節)と臼状関節(股関節)は矢印が三方向に伸びる多軸性、楕円関節・顆状関節・鞍関節は直交する2方向の2軸性、蝶番関節・ラセン関節・車軸関節は矢印が1方向のみの1軸性である。関節頭が球状なら球関節、円柱の側面なら蝶番関節、環状に回るなら車軸関節、平面が滑るなら平面関節と、形と動きが一対一で結びつく点を図から読み取りたい。軸の数は「関節頭の形→動ける方向の数」という因果で決まり、丸暗記でなく形状から導けることを意識する。
学習の要点
- 軸の数は3系統に整理する。1軸性=蝶番・ラセン・車軸、2軸性=楕円・顆状・鞍、多軸性=球・臼状。関節頭の形が動きの自由度を決める。
- 覚え方のコツ: 「球は3軸・鞍と楕円は2軸・蝶と車は1軸」。臼状関節は深い球関節なので股関節も多軸性と押さえる。
- 関連知識: 車軸関節は上橈尺関節・下橈尺関節・正中環軸関節で、前腕の回内回外や環椎の回旋を担う。ラセン関節は蝶番関節の変形で距腿関節が代表。
- よくある間違い: 膝関節を球関節と誤りやすいが、靱帯で制限され1〜2方向に限られる顆状関節(機能的には蝶番関節)である。橈骨手根関節は楕円関節で回旋できない。
- 臨床応用: 仙腸関節・脛腓関節などの半関節は強固な靱帯で固定され可動性がほとんどなく、軸の数は問われない。安定性が求められる部位に配置される。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
関節頭が円柱の側面の一部となり、円柱軸を運動軸として1方向のみに動く1軸性関節を( )関節という。腕尺関節や指節間関節がこれにあたる。
答えを見る
答え: 蝶番
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。