学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0953

理由で解く 解剖学

Q0953 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題23
問題
手の第2指の指背腱膜に停止するのはどれか。
選択肢
1 第1 背側骨間筋
2 第2 背側骨間筋
3 第2 掌側骨間筋
4 第2 虫様筋
解答
正解1(第1 背側骨間筋)
解説
✓ 1. 正しい
第1 背側骨間筋
第1背側骨間筋は第1中手骨(母指側)と第2中手骨(示指側)の対向面から2頭で起こり、「第2指(示指)基節骨底の橈側」および「第2指の指背腱膜」に停止する。作用は中指を基準とした第2指の外転(橈側へ離す)であり、尺骨神経支配。背側骨間筋は4個とも停止腱の一部が指背腱膜に合流してMP関節の屈曲と同時にIP関節伸展も補助する。
✗ 2. 誤り
第2 背側骨間筋
第2背側骨間筋は第2・第3中手骨の対向面から起こり、「第3指(中指)基節骨底の橈側」に停止する。第2指ではなく第3指を橈側に外転する。
✗ 3. 誤り
第2 掌側骨間筋
第2掌側骨間筋は第4中手骨の橈側面から起こり、「第4指基節骨底の橈側」に停止する。第4指を中指に近づける内転作用を持つ。
✗ 4. 誤り
第2 虫様筋
第2虫様筋は第2深指屈筋腱の橈側から起こり、「第3指(中指)基節骨の橈側」を通って第3指の指背腱膜に停止する。第2指ではなく第3指への作用。
ポイント
  • 中核要点: 第1背側骨間筋は2頭で第1・第2中手骨対向面から起こり、第2指(示指)の基節骨底橈側と指背腱膜に停止する。第2指の橈側外転を担う。
  • 覚え方のコツ: 「背側骨間筋は両端がアンカー:第1は第2指へ、第4は第5指へ向く」「中央の第2・第3背側骨間筋は第3指(中指)を基準に両側へ振る」と位置関係で理解。
  • 関連知識: 背側骨間筋の停止は「基節骨底」だけでなく「指背腱膜」にも合流するため、MP関節屈曲とIP関節伸展補助の両方の作用を持つ(虫様筋と類似)。
  • よくある間違い: 「第1背側骨間筋=母指に作用」と誤認する(母指の外転は短母指外転筋)/掌側骨間筋の数と位置を誤る(掌側3個・背側4個)。
  • 臨床応用: 第1背側骨間筋は尺骨神経支配筋萎縮の評価に最も敏感(尺骨神経麻痺で最も早期に萎縮する)。母指と示指で挟むピンチ動作(Froment徴候)の評価に関与する。
比較表
起始 停止 作用
第1背側骨間筋 第1・2中手骨対向面 第2指基節骨底橈側+指背腱膜 第2指橈側外転
第2背側骨間筋 第2・3中手骨対向面 第3指基節骨底橈側 第3指橈側側屈
第3背側骨間筋 第3・4中手骨対向面 第3指基節骨底尺側 第3指尺側側屈
第4背側骨間筋 第4・5中手骨対向面 第4指基節骨底尺側 第4指尺側外転
第1掌側骨間筋 第2中手骨尺側 第2指基節骨底尺側 第2指尺側内転
第2掌側骨間筋 第4中手骨橈側 第4指基節骨底橈側 第4指橈側内転
第3掌側骨間筋 第5中手骨橈側 第5指基節骨底橈側 第5指橈側内転
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題23|手の第2指の指背腱膜に停止するのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題23|手の第2指の指背腱膜に停止するのはどれか。
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