学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ H. 体幹の筋 / Q0890

理由で解く 解剖学

Q0890 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題22
問題
脊柱起立筋に含まれるのはどれか。
選択肢
1 板状筋
2 多裂筋
3 頭半棘筋
4 棘 筋
解答
正解4(棘 筋)
解説
✗ 1. 誤り
板状筋
板状筋は深背筋第2層(固有背筋)に属するが、脊柱起立筋ではなく独立した筋として分類される。頸部〜上位胸椎棘突起から起こり乳様突起・頸椎横突起に停止し、頭・頸部の後屈・側屈・回旋に働く。脊髄神経後枝支配。
✗ 2. 誤り
多裂筋
多裂筋は横突棘筋群(半棘筋・多裂筋・回旋筋)の一つであり、脊柱起立筋とは別系統の深背筋第2層の最深層に属する。横突起から2〜4椎体上の棘突起に停止し、脊柱の伸展とわずかな回旋に働く。
✗ 3. 誤り
頭半棘筋
頭半棘筋は横突棘筋群の半棘筋に含まれ、脊柱起立筋ではない。半棘筋は頭頸部で発達がよく、居眠りで頭が前方に落ちるのは半棘筋が弛緩するためと説明される。横突起から起こり上位の棘突起や後頭骨に停止する。
✓ 4. 正しい
棘 筋
脊柱起立筋は最大の背筋で、仙骨の背面・下部腰椎棘突起・腸骨稜から起こり、外側から「腸肋筋(肋骨に停止)・最長筋(棘突起または肋骨)・棘筋(上位棘突起)」の3筋が縦に並んで構成される。3筋は協力して脊柱を伸展し屈曲を防いで直立を保ち、一側のみが働くと側屈・回旋する。脊髄神経後枝支配で、腰部で特に発達し「背筋」の主体をなす。
ポイント
  • 脊柱起立筋は「腸肋筋・最長筋・棘筋」の3筋の総称(外側→内側の順)。
  • 覚え方のコツ: 外側から「腸・最・棘(ちょう・さい・きょく)」の3文字で順に覚える。腸肋筋は肋骨、棘筋は棘突起、最長筋は中間。
  • 関連知識: 深背筋第2層=固有背筋は「板状筋/脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)/横突棘筋(半棘筋・多裂筋・回旋筋)」。いずれも脊髄神経後枝支配。
  • よくある間違い: 板状筋や半棘筋を脊柱起立筋に含める/横突棘筋を起立筋と混同する/腸肋筋を「腸骨」由来と思い込む(肋骨に停止するから腸肋筋)。
  • 臨床応用: 腰痛の慢性化に脊柱起立筋の持続緊張が関与。筋・筋膜性腰痛のトリガーポイントとして鍼灸・マッサージの対象となる頻出筋群。
比較表
深背筋第2層 筋群
板状筋 頭板状筋・頸板状筋
脊柱起立筋 腸肋筋・最長筋・棘筋(外→内)
横突棘筋 半棘筋・多裂筋・回旋筋(長→短)
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題22|脊柱起立筋に含まれるのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題22|脊柱起立筋に含まれるのはどれか。
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