学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0951

理由で解く 解剖学

Q0951 運動器系

出典:あマ指 第19回(2011) 問題23
問題
主動筋と拮抗筋との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 棘下筋 ― 肩甲下筋
2 烏口腕筋 ― 上腕二頭筋
3 中殿筋 ― 小殿筋
4 腓腹筋 ― ヒラメ筋
解答
正解1(棘下筋 ― 肩甲下筋)
解説
✓ 1. 正しい
棘下筋 ― 肩甲下筋
棘下筋は肩関節を「外旋」させる筋(肩甲骨後面から大結節に停止)、肩甲下筋は肩関節を「内旋」させる筋(肩甲骨前面から小結節に停止)で、互いに正反対の作用を持つ主動筋─拮抗筋のペアとなる。どちらも回旋筋腱板を構成する。
✗ 2. 誤り
烏口腕筋 ― 上腕二頭筋
烏口腕筋も上腕二頭筋も肩関節を屈曲させる協同筋であり、作用方向が同じ。拮抗関係ではなく協同筋─協同筋の関係。
✗ 3. 誤り
中殿筋 ― 小殿筋
中殿筋と小殿筋はともに股関節を「外転」させる筋で、作用が同じ。拮抗筋関係ではなく協同筋同士。
✗ 4. 誤り
腓腹筋 ― ヒラメ筋
腓腹筋とヒラメ筋はともに足関節を「底屈」させる筋(下腿三頭筋)で、作用が同じ。拮抗関係ではなく協同筋同士。
ポイント
  • 中核要点: 主動筋と拮抗筋は関節の同一軸上で互いに反対方向の作用を持つ筋のペア。棘下筋(外旋)と肩甲下筋(内旋)はその典型例。
  • 覚え方のコツ: 「拮抗筋=作用が真逆」「協同筋=作用が同じ」で切り分ける。紛らわしい選択肢(中殿筋と小殿筋など「似た名前」)は協同筋であることが多い。
  • 関連知識: 主な拮抗ペア—上腕二頭筋(屈曲)⇔上腕三頭筋(伸展)、大腿四頭筋(伸展)⇔ハムストリングス(屈曲)、前脛骨筋(背屈)⇔下腿三頭筋(底屈)。
  • よくある間違い: 「名前が似ている筋=拮抗関係」と短絡する/回旋筋腱板内の筋同士を全て協同筋と考える(実際は外旋筋群と内旋筋群で拮抗する)。
  • 臨床応用: 関節運動では主動筋収縮時に拮抗筋が抑制される(相反抑制、Ia抑制)。これを利用したストレッチ手技(相反抑制ストレッチ)がある。
比較表
主動筋 拮抗筋 関節運動
棘下筋・小円筋(外旋) 肩甲下筋・大円筋(内旋) 肩関節回旋
上腕二頭筋・上腕筋(屈曲) 上腕三頭筋(伸展) 肘関節
大腿四頭筋(伸展) ハムストリングス(屈曲) 膝関節
前脛骨筋(背屈) 下腿三頭筋(底屈) 足関節
中殿筋・小殿筋(外転) 内転筋群(内転) 股関節
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題23|主動筋と拮抗筋との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題23|主動筋と拮抗筋との組合せで正しいのはどれか。
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