学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0936

理由で解く 解剖学

Q0936 運動器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題36
問題
正中神経支配の筋はどれか。
選択肢
1 円回内筋
2 回外筋
3 上腕筋
4 肘 筋
解答
正解1(円回内筋)
解説
✓ 1. 正しい
円回内筋
円回内筋は前腕屈筋浅層に属し、正中神経の支配を受ける。上腕骨内側上顆と尺骨鉤状突起から起始し、橈骨外側面に停止して前腕を回内する。肘窩では円回内筋の上腕頭と尺骨頭の間を正中神経が貫通して深部に入るため、本筋は正中神経の走行路としても重要である。前腕屈筋群の大半(尺側手根屈筋と深指屈筋尺側半以外)は正中神経支配である。
✗ 2. 誤り
回外筋
回外筋は前腕伸筋深層に属し、橈骨神経(深枝)の支配を受ける。橈骨神経深枝は回外筋を貫通して後骨間神経となり前腕背側を下行する。
✗ 3. 誤り
上腕筋
上腕筋は上腕前面の屈筋群に属し、筋皮神経の支配を受ける。起始は上腕骨前面下半、停止は尺骨粗面で、肘関節を強力に屈曲させる主力筋である。
✗ 4. 誤り
肘 筋
肘筋は上腕伸筋群に含まれる小筋で、橈骨神経支配。外側上顆から起こり尺骨上部後面に停止し、肘関節伸展を補助する(上腕三頭筋の分派)。
ポイント
  • 中核要点: 前腕屈筋群は原則として正中神経支配(例外: 尺側手根屈筋と深指屈筋尺側半は尺骨神経)。円回内筋は正中神経が貫いて深部に入る通路でもある。
  • 覚え方のコツ: 「前腕前面=屈筋=正中神経」「前腕後面=伸筋=橈骨神経」を大枠にし、例外(尺側手根屈筋・深指屈筋尺側半の尺骨神経支配)だけ個別に覚える。
  • 関連知識: 上腕屈筋(烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋)は筋皮神経、上腕伸筋(上腕三頭筋・肘筋)は橈骨神経、前腕伸筋は全て橈骨神経支配。
  • よくある間違い: 回外筋を正中神経支配と誤認する/上腕筋と腕橈骨筋の神経支配を混同する(上腕筋は筋皮神経、腕橈骨筋は橈骨神経)。
  • 臨床応用: 円回内筋症候群では、円回内筋の2頭の間で正中神経が絞扼され、前腕屈筋群の筋力低下や母指・示指・中指の感覚障害をきたす。
比較表
支配神経 作用
円回内筋 正中神経 前腕回内
回外筋 橈骨神経(深枝) 前腕回外
上腕筋 筋皮神経 肘関節屈曲(主力)
肘筋 橈骨神経 肘関節伸展(補助)
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題36|正中神経支配の筋はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題36|正中神経支配の筋はどれか。
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