学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ H. 体幹の筋 / Q0882

理由で解く 解剖学

Q0882 運動器系

出典:あマ指 第13回(2005) 問題20
問題
脊柱起立筋を構成する筋はどれか。
選択肢
1 僧帽筋
2 広背筋
3 板状筋
4 棘 筋
解答
正解4(棘 筋)
解説
✗ 1. 誤り
僧帽筋
僧帽筋は背部表層にある浅背筋(上肢帯筋)で、副神経+頸神経叢支配。上肢帯の運動(肩甲骨の挙上・内転・回旋)に関与し、固有背筋である脊柱起立筋とは別系統である。
✗ 2. 誤り
広背筋
広背筋は浅背筋で、胸背神経支配。上腕骨小結節稜に停止し、肩関節の内転・内旋・伸展を行う上肢帯筋であり、脊柱起立筋の構成筋ではない。
✗ 3. 誤り
板状筋
板状筋は固有背筋第2層に属するが、脊柱起立筋(腸肋筋・最長筋・棘筋)とは別分類。頭頸部の伸展・側屈・回旋を行う。
✓ 4. 正しい
棘 筋
棘筋は脊柱起立筋の最内側を構成する筋である。脊柱起立筋は外側から腸肋筋・最長筋・棘筋の3筋で構成され、仙骨・腸骨稜・下部腰椎棘突起から起こり、上方へ肋骨・棘突起・乳様突起にまで達する最大の背筋群である。脊髄神経後枝支配で、両側で働けば脊柱を直立・伸展させ、一側で働けば同側への側屈・回旋を行う。棘筋は下位椎骨の棘突起から起こり上位椎骨の棘突起に停止し、頭棘筋・頸棘筋・胸棘筋に区分される(胸棘筋が最も発達)。
ポイント
  • 脊柱起立筋は外側から腸肋筋・最長筋・棘筋の3筋で、すべて脊髄神経後枝支配の固有背筋。
  • 覚え方のコツ: 外→内「腸・最・棘」。棘筋は最内側で棘突起→棘突起の縦走筋。
  • 関連知識: 脊柱起立筋の起始は仙骨背面・下部腰椎棘突起・腸骨稜と広く、上方に向かうにつれ分岐し腸肋筋・最長筋・棘筋に分かれて各部位に停止する。
  • よくある間違い: 棘筋と棘突起(骨)を混同/脊柱起立筋に僧帽筋・広背筋(浅背筋)を入れる誤り。
  • 臨床応用: 脊柱起立筋は姿勢保持の主役で、慢性腰痛の治療標的。鍼灸では膀胱経第1行線(督脈から1.5寸外側)に胃兪・腎兪・大腸兪などが並び、棘筋〜最長筋層に刺入する。
比較表
固有背筋の分類 構成筋 位置(外→内)
脊柱起立筋 腸肋筋 最外側(肋骨に停止)
最長筋 中間(横突起・肋骨・乳様突起に停止)
棘筋 最内側(棘突起に停止)
板状筋 頭・頸板状筋 頸部領域
横突棘筋 半棘筋・多裂筋・回旋筋 最深層
解説画像
あマ指 第13回(2005) 問題20|脊柱起立筋を構成する筋はどれか。 解説図
あマ指 第13回(2005) 問題20|脊柱起立筋を構成する筋はどれか。
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