学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ H. 体幹の筋 / Q0873

理由で解く 解剖学

Q0873 運動器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題20
問題
筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 僧帽筋 - 鎖骨
2 外腹斜筋 - 肋骨
3 腰方形筋 - 腸骨稜
4 大腿直筋 - 坐骨結節
解答
正解4(大腿直筋 - 坐骨結節)
解説
✗ 1.
僧帽筋 - 鎖骨
✗ 正しい。 僧帽筋は鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘の3部位に停止する。鎖骨外側1/3への停止は僧帽筋上部線維によるものであり、組合せは正しい。
✗ 2.
外腹斜筋 - 肋骨
✗ 正しい。 外腹斜筋は第5〜12肋骨の外面から起こり、腸骨稜・腹直筋鞘・鼠径靱帯へ停止する。肋骨は起始部として正しい組合せである。
✗ 3.
腰方形筋 - 腸骨稜
✗ 正しい。 腰方形筋は腸骨稜から起こり第12肋骨および第1〜4腰椎の肋骨突起に停止する。腸骨稜は起始部として正しい。
✓ 4. 誤り
大腿直筋 - 坐骨結節
大腿直筋は大腿四頭筋の一員で、下前腸骨棘および寛骨臼上縁から起こる。坐骨結節から起こるのはハムストリングスを構成する大腿二頭筋長頭・半腱様筋・半膜様筋および大内転筋の一部であり、大腿直筋と坐骨結節の組合せは誤りである。大腿直筋は二関節筋として股関節屈曲と膝関節伸展の両方に働き、膝蓋骨を経て脛骨粗面に停止する。寛骨を前方(下前腸骨棘)と後方(坐骨結節)のどちらに付着するかで、大腿前面筋(大腿四頭筋)とハムストリングスを区別する思考が重要である。
ポイント
  • 大腿直筋は下前腸骨棘(+寛骨臼上縁)から起こり、坐骨結節から起こるのはハムストリングスと大内転筋の一部である。
  • 覚え方のコツ: 「坐骨結節=ハムストリングス(大腿二頭筋長頭・半腱様筋・半膜様筋)」「下前腸骨棘=大腿直筋」でペア暗記。
  • 関連知識: 大腿四頭筋は大腿直筋(二関節筋)+内・中・外側広筋(単関節筋)の4筋からなり、膝蓋靱帯を経て脛骨粗面に停止する。大腿神経支配。
  • よくある間違い: 大腿直筋と大腿二頭筋を混同/坐骨結節=大腿前面筋と勘違い。坐骨結節は屈筋群の起始で後面筋群の付着点。
  • 臨床応用: 坐骨結節部滑液包炎(weaver's bottom)では長時間座位で疼痛を生じ、ハムストリングス起始部障害の鑑別が必要。大腿直筋肉離れは短距離走・サッカーで好発する。
比較表
筋名 起始 停止
僧帽筋 外後頭隆起・棘突起 鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘
外腹斜筋 第5〜12肋骨外面 腸骨稜・腹直筋鞘・鼠径靱帯
腰方形筋 腸骨稜 第12肋骨・腰椎肋骨突起
大腿直筋 下前腸骨棘・寛骨臼上縁 脛骨粗面(膝蓋靱帯経由)
ハムストリングス 坐骨結節 脛骨・腓骨
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題20|筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題20|筋とその付着部との組合せで誤っているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手