学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0864

理由で解く 解剖学

Q0864 運動器系

出典:あマ指 第32回(2024) 問題16
問題
頬骨弓を構成する骨はどれか。
選択肢
1 上顎骨
2 前頭骨
3 側頭骨
4 蝶形骨
解答
正解3(側頭骨)
解説
✗ 1. 誤り
上顎骨
上顎骨は顔面中央部を広く占め、眼窩下壁・鼻腔側壁・硬口蓋などをつくる。頬骨とは頬骨突起で結合するが、頬骨弓そのものの構成には関与しない。頬骨弓は眼窩の外下方を横方向に走るアーチで、上顎骨はアーチの前下方に離れて位置する。
✗ 2. 誤り
前頭骨
前頭骨は頬骨と前頭頬骨縫合をなして眼窩の上外側隅で接するが、この結合は眼窩縁を構成するものであり、頬骨弓の構成骨ではない。頬骨弓は眼窩下縁より下方を通るアーチである。
✓ 3. 正しい
側頭骨
頬骨弓は頬骨と側頭骨の2つの骨から構成される。前方2/3が頬骨の側頭突起、後方1/3が側頭骨鱗部の頬骨突起で、両者が頬骨側頭縫合で結合してアーチをつくる。頬骨弓の下縁から咬筋が起こり、アーチの内側を側頭筋の筋束が下顎骨の筋突起へ向かって通る。頬骨弓基部の後下面には下顎窩があり顎関節を形成する。
✗ 4. 誤り
蝶形骨
蝶形骨は頭蓋腔の中央に位置し、大翼が眼窩の外側壁や中頭蓋窩をつくるが、頬骨弓の構成には関与しない。頬骨とは蝶形骨大翼の外側で接するが、これは眼窩外側壁の結合であって頬骨弓の一部ではない。
ポイント
  • 頬骨弓は頬骨(前)と側頭骨鱗部(後)の2骨が頬骨側頭縫合で結合してできるアーチである。
  • 覚え方のコツ: 「頬骨弓=頬骨+側頭骨」の2成分。頬骨から後ろへ伸びる側頭突起と、側頭骨から前へ伸びる頬骨突起が、中央で手をつないでアーチを完成させるイメージ。
  • 関連知識: 頬骨弓の下縁から咬筋が起こり、アーチの内側空間(側頭下窩・側頭窩への通路)を側頭筋が通る。頬骨弓基部の下面には下顎窩があり、顎関節を形成する。頬骨自体は前頭骨・上顎骨・側頭骨・蝶形骨の4骨と接する。
  • よくある間違い: 前頭骨や上顎骨を頬骨弓の構成要素と誤認する(これらは頬骨と接するが頬骨弓そのものではない)。
  • 臨床応用: 頬骨弓骨折は顔面外傷で生じやすく、頬骨弓の陥没により頬部の平坦化・開口障害(咬筋下や側頭筋の圧迫)・三叉神経V2領域のしびれを起こす。観血的整復が必要な場合が多い。
解説画像
あマ指 第32回(2024) 問題16|頬骨弓を構成する骨はどれか。 解説図
あマ指 第32回(2024) 問題16|頬骨弓を構成する骨はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手