学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0848

理由で解く 解剖学

Q0848 運動器系

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題16
問題
内頭蓋底を構成する骨はどれか。
選択肢
1 頭頂骨
2 前頭骨
3 頬骨
4 上顎骨
解答
正解2(前頭骨)
解説
✗ 1. 誤り
頭頂骨
頭頂骨は頭蓋冠(ドーム状の屋根)の主体をなし、矢状縫合・冠状縫合・ラムダ縫合・鱗状縫合に参加する。内頭蓋底(床)の構成には一切関与しないため、床と天井を混同しないよう注意する。
✓ 2. 正しい
前頭骨
前頭骨は前頭蓋窩の主体をなし、内頭蓋底の前部を構成する骨である。内頭蓋底は前から前頭骨・篩骨・蝶形骨・側頭骨(錐体)・後頭骨の5種類で床を形成し、前頭蓋窩は前頭骨+篩骨(篩板)+蝶形骨小翼、中頭蓋窩は蝶形骨体・大翼+側頭骨、後頭蓋窩は後頭骨+側頭骨錐体が主体である。選択肢の頭頂骨・頬骨・上顎骨は頭蓋冠または顔面頭蓋に属し、いずれも内頭蓋底の構成には関与しない。
✗ 3. 誤り
頬骨
頬骨は顔面頭蓋に属し、眼窩外側壁前方と頬骨弓の前半部をつくる骨である。頭蓋腔の床である内頭蓋底には関わらず、外頭蓋底の外側部にも接しないので混同に注意する。
✗ 4. 誤り
上顎骨
上顎骨は顔面頭蓋の主要骨で、口蓋突起を介して外頭蓋底の前方に関与するが、頭蓋腔の底である内頭蓋底の構成には加わらない。眼窩下壁や鼻腔側壁・骨口蓋前2/3の担当骨として整理する。
ポイント
  • 内頭蓋底は前頭骨・篩骨・蝶形骨・側頭骨・後頭骨の5種で床を作る。頭頂骨と顔面頭蓋は関与しない。
  • 覚え方のコツ: 正中を前から「前頭→篩→蝶→後頭」と並べ、両側に側頭骨錐体が割り込むイメージで把握する。
  • 関連知識: 前頭蓋窩(前頭葉)・中頭蓋窩(側頭葉)・後頭蓋窩(小脳・脳幹)の3つに区画され、各窩の段差は錐体と蝶形骨小翼が作る。
  • よくある間違い: 頭頂骨を内頭蓋底に含めてしまう。頭頂骨は頭蓋冠の屋根であり床ではない。
  • 臨床応用: 頭蓋底骨折では破裂孔周囲や錐体骨折が生じ、髄液鼻漏・耳漏、顔面神経麻痺、Battle徴候などを呈する。
比較表
頭蓋窩 主な構成骨 代表的な構造
前頭蓋窩 前頭骨、篩骨(篩板)、蝶形骨小翼 鶏冠、嗅神経通過孔
中頭蓋窩 蝶形骨(体・大翼)、側頭骨前面 トルコ鞍、視神経管、上眼窩裂、正円孔、卵円孔
後頭蓋窩 後頭骨、側頭骨錐体 大後頭孔、内耳孔、頸静脈孔、舌下神経管
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題16|内頭蓋底を構成する骨はどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題16|内頭蓋底を構成する骨はどれか。
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