学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0748

理由で解く 解剖学

Q0748 運動器系

出典:鍼灸 第4回(1996) 問題17
問題
骨とその部位との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 仙骨 ― 岬角
2 大腿骨 ― 殿筋粗面
3 腰椎 ― 肋骨突起
4 下顎骨 ― 下顎窩
解答
正解4(下顎骨 ― 下顎窩)
解説
✗ 1.
仙骨 ― 岬角
✗ 正しい。 岬角は仙骨底(第1仙椎上面)の前縁が前方に突出する部位で、腰仙角(骨盤入口)を形成する体表・画像上の重要な指標である。仙骨の部位として正しい組合せである。
✗ 2.
大腿骨 ― 殿筋粗面
✗ 正しい。 殿筋粗面は大腿骨体後面上部の縦走する隆起で、粗線の外側唇の上端が広がった部位である。大殿筋の一部が停止する部位として知られる。大腿骨の部位として正しい組合せである。
✗ 3.
腰椎 ― 肋骨突起
✗ 正しい。 腰椎の肋骨突起は胸椎の横突起に相当する部位で、発生学的に退化した肋骨成分が椎骨側へ癒合して形成された突起である。通常の横突起(副突起・乳頭突起)とは区別される。腰椎の部位として正しい組合せである。
✓ 4. 誤り
下顎骨 ― 下顎窩
誤った組合せであり本問の正解。下顎窩は側頭骨の下面にある陥凹で、下顎頭を受けて顎関節を形成する部位である。下顎骨にあるのは関節突起(下顎頭)であり、「下顎」という名称がつく窩だからといって下顎骨の部位とするのは誤りである。下顎骨の主要部位は下顎体・下顎枝・下顎頭・筋突起・下顎孔・オトガイ孔などである。
ポイント
  • 下顎窩は側頭骨の部位で、下顎骨の下顎頭を受けて顎関節を形成する。名称に惑わされない。
  • 覚え方のコツ: 「下顎”窩”=受け皿だから相手側(側頭骨)」「下顎骨は下顎”頭”“体”“枝”“孔”」と「窩⇔頭」で対にする。
  • 関連知識: 仙骨岬角は骨産科の重要指標、大腿骨殿筋粗面は大殿筋停止部、腰椎肋骨突起は椎間関節の位置推定に使われる。
  • よくある間違い: 下顎窩を下顎骨の部位と誤答する/腰椎に肋骨突起はないと誤解する。
  • 臨床応用: 側頭骨の下顎窩前縁にある関節結節に下顎頭が乗り越える形で開口運動が行われるため、顎関節症では円板の転位とともに関節結節付近の痛みや雑音を生じる。
解説画像
鍼灸 第4回(1996) 問題17|骨とその部位との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第4回(1996) 問題17|骨とその部位との組合せで誤っているのはどれか。
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