学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0749

理由で解く 解剖学

Q0749 運動器系

出典:あマ指 第5回(1997) 問題19
問題
関節半月をもつ関節はどれか。
選択肢
1 肩関節
2 腕尺関節
3 股関節
4 膝関節
解答
正解4(膝関節)
解説
✗ 1. 誤り
肩関節
肩関節は関節半月をもたない。関節窩が浅い球関節であり、関節窩の周縁には線維軟骨性の関節唇(関節窩唇)が付いて関節窩の深さを補うが、半月状の軟骨板は存在しない。
✗ 2. 誤り
腕尺関節
腕尺関節は上腕骨滑車と尺骨の滑車切痕が噛み合う蝶番関節で、関節半月はもたない。関節面の適合度が高く、肘屈伸の1軸性運動を安定して行う。
✗ 3. 誤り
股関節
股関節は関節半月をもたない。寛骨臼が大腿骨頭を深く包み込む臼状関節で、寛骨臼の周縁には線維軟骨性の関節唇(寛骨臼唇)が付き、関節腔をさらに深くして大腿骨頭を安定させる。
✓ 4. 正しい
膝関節
膝関節は大腿骨下端と脛骨上端および膝蓋骨で構成され、関節腔内に内側半月・外側半月の2枚の線維軟骨板(関節半月)が存在する。半月は周縁が厚く中央が薄いC字形で、大腿骨顆と脛骨関節面の形の違いを補い、荷重分散と衝撃吸収、関節の安定化に寄与する。関節半月をもつ代表的関節として本問の正解。
ポイント
  • 関節半月は膝関節に固有の補助装置で、内側・外側の2枚からなる。
  • 覚え方のコツ: 「半月=膝」「円板=顎・胸鎖・橈尺」「関節唇=肩・股」と3つをセットで暗記。
  • 関連知識: 膝関節にはさらに前・後十字靭帯、内・外側側副靭帯、膝蓋骨、膝蓋腱、膝蓋下脂肪体などが備わり、最も複雑な構造の大型関節である。
  • よくある間違い: 肩・股の関節唇を「半月」と呼ぶ/顎関節の関節円板を「半月」と混同する。
  • 臨床応用: スポーツ外傷で半月板損傷が生じると膝のロッキング(伸展制限)や疼痛を呈し、マックマレーテストや画像検査で評価される。内側半月は内側側副靭帯と前十字靭帯を同時に損傷するアンハッピートライアッドの構成要素。
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題19|関節半月をもつ関節はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題19|関節半月をもつ関節はどれか。
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