学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0847

理由で解く 解剖学

Q0847 運動器系

出典:あマ指 第3回(1995) 問題19
問題
眼窩の構成に関与しない骨はどれか。
選択肢
1 前頭骨
2 側頭骨
3 頬骨
4 上顎骨
解答
正解2(側頭骨)
解説
✗ 1.
前頭骨
✗ 正しい。 前頭骨は眼窩の上壁(天井)の主体をなし、内側壁の前方の一部にも関与する。眼窩口上縁にある眼窩上孔(眼神経枝の通過孔)も前頭骨にある重要ランドマークである。
✓ 2. 誤り
側頭骨
眼窩の壁は前頭骨・蝶形骨・上顎骨・篩骨・頬骨・涙骨・口蓋骨の7種で構成され、側頭骨はここに含まれない。側頭骨は頭蓋外側壁・中頭蓋窩・下顎窩・外耳道を構成するが、眼窩のどの壁にも関与しない点が本問のポイントである。眼窩の骨を覚える際は「前蝶上篩・頬涙口(ぜんちょうじょうし・きょうるいこう)」のような語呂で7骨を列挙し、側頭骨が入らないことを意識して引き算的に確認するとよい。眼窩外側壁の後方を構成するのは蝶形骨大翼であり、側頭骨と位置的に近いため混同しやすいので注意する。
✗ 3.
頬骨
✗ 正しい。 頬骨は眼窩外側壁の前方、および下壁の外側縁を構成する。眼窩口の外側下縁から顔面の突出部となり、頬骨弓の前方部を作り側頭骨頬骨突起と連結して咬筋の付着部となる。
✗ 4.
上顎骨
✗ 正しい。 上顎骨は眼窩下壁(底)の大部分を構成し、内側壁の前方下部にも関与する。眼窩下孔からは上顎神経(V2)の枝が出て、眼窩下溝・下眼窩裂を通じて翼口蓋窩と連絡する。
ポイント
  • 眼窩の壁を作る骨は7種:前頭骨・蝶形骨・上顎骨・篩骨・頬骨・涙骨・口蓋骨。側頭骨は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「前蝶上篩・頬涙口」と7骨をリズムで覚え、四角錐の4壁+後端を割り当てる。
  • 関連知識: 眼窩後端には視神経管(II+眼動脈)、上眼窩裂(III/IV/V1/VI)、下眼窩裂(V2の枝・下眼静脈)が開く。
  • よくある間違い: 側頭骨が外側壁に関与すると誤認する。外側壁後方は「蝶形骨大翼」である。
  • 臨床応用: 眼窩底吹き抜け骨折(ブロウアウト骨折)では上顎骨が主な骨折部位となり、下直筋が陥頓し上方視制限・複視を生じる。
比較表
主に構成する骨
上壁 前頭骨、後方は蝶形骨小翼
外側壁 前方は頬骨、後方は蝶形骨大翼
下壁 上顎骨、前外側は頬骨、後方は口蓋骨
内側壁 篩骨(眼窩板)、前方に涙骨・上顎骨・前頭骨
後端 蝶形骨(小翼/大翼)
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題19|眼窩の構成に関与しない骨はどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題19|眼窩の構成に関与しない骨はどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手