学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0838

理由で解く 解剖学

Q0838 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題21
問題
足関節にある靱帯はどれか。
選択肢
1 黄色靱帯
2 三角靱帯
3 十字靱帯
4 棘間靱帯
解答
正解2(三角靱帯)
解説
✗ 1. 誤り
黄色靱帯
黄色靱帯は椎弓と椎弓の間を連結する靱帯で、脊柱の棘突起間・椎弓間にあり黄色の弾性線維に富む。足関節には存在しない。
✓ 2. 正しい
三角靱帯
三角靱帯は足関節の内側を補強する強靱な靱帯で、内果から起こり距骨・踵骨・舟状骨に放射状に広がる扇状(三角形)の形状からこの名がついた。脛舟部・脛踵部・前脛距部・後脛距部の4部で構成され、足関節の内反を制限して内側の安定性を保つ。外側の前距腓靱帯・踵腓靱帯・後距腓靱帯と対を成し、内側靱帯(内側側副靱帯)とも呼ばれる。三角靱帯は外側靱帯より強靱で、捻挫は内反捻挫(外側靱帯損傷)のほうが圧倒的に多い。
✗ 3. 誤り
十字靱帯
十字靱帯は膝関節の関節腔内にある前・後十字靱帯を指す。大腿骨と脛骨を結び膝の前後方向の安定性を保つ。足関節ではなく膝関節の靱帯である。
✗ 4. 誤り
棘間靱帯
棘間靱帯は隣接する椎骨の棘突起間を連結する脊柱の靱帯で、脊柱の過度の屈曲を制限する。足関節ではなく脊柱の靱帯である。
ポイント
  • 三角靱帯(内側靱帯)は足関節内側を補強する4束(脛舟・脛踵・前脛距・後脛距)からなる扇状の靱帯。
  • 覚え方のコツ: 足関節=内側は「三角」・外側は「前距腓/踵腓/後距腓」の3靱帯で対を成す。黄色・棘間は脊柱、十字は膝。
  • 関連知識: 三角靱帯は外側靱帯より強靱で、足関節捻挫の約80〜90%は内反(外側靱帯損傷)。外反捻挫で三角靱帯を損傷することもある。
  • よくある間違い: 「三角」という名前から三角骨を連想して手首の靱帯と取り違える/黄色靱帯を関節の弾性構造と誤認する。
  • 臨床応用: 重症外反捻挫では三角靱帯断裂に加え腓骨遠位端骨折を合併(Maisonneuve骨折、Pott骨折型)し、関節不安定性を招く。
比較表
靱帯 部位 主な機能
三角靱帯 足関節内側 内反の制限、内側安定
前距腓・踵腓・後距腓靱帯 足関節外側 外反・底屈内反の制限
前・後十字靱帯 膝関節内 前後方向の安定
黄色靱帯 椎弓間 脊柱の屈曲制動(弾性線維)
棘間靱帯 棘突起間 脊柱の過屈曲制限
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題21|足関節にある靱帯はどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題21|足関節にある靱帯はどれか。
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