学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1014

理由で解く 解剖学

Q1014 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題20
問題
小転子に停止するのはどれか。
選択肢
1 梨状筋
2 腸腰筋
3 大殿筋
4 大腿方形筋
解答
正解2(腸腰筋)
解説
✗ 1. 誤り
梨状筋
梨状筋は仙骨前面から起こり大腿骨の大転子に停止する。小転子ではなく大転子が停止先である。
✓ 2. 正しい
腸腰筋
腸腰筋は腸骨窩から起こる腸骨筋と、腰椎椎体・肋骨突起から起こる大腰筋の総称で、両筋は筋裂孔(鼠径靱帯の後方)を通って共通の停止腱となり大腿骨の小転子に停止する。機能的には1つの筋として働き、股関節の最強屈筋である。大腿神経・腰神経叢(L1〜3)に支配され、歩行時の大腿挙上、下肢固定時の体幹前屈(起き上がり動作)を担う。
✗ 3. 誤り
大殿筋
大殿筋は腸骨外面後部・仙骨・尾骨・仙結節靱帯から起こり、大腿骨の殿筋粗面と腸脛靱帯に停止する股関節の主要伸筋である。小転子には停止しない。
✗ 4. 誤り
大腿方形筋
大腿方形筋は坐骨結節から起こり、大腿骨の転子間稜に停止する外旋筋である。大・小転子間の稜線への停止であり、小転子そのものではない。
ポイント
  • 小転子に停止するのは腸腰筋のみ。腸骨筋(腸骨窩)と大腰筋(腰椎)が合して共通腱で停止する。
  • 覚え方のコツ: 「大転子=殿筋群・外旋筋群、小転子=腸腰筋」と対比。小さいから腸腰筋1つだけと記憶。
  • 関連知識: 腸腰筋は股関節の最強屈筋で、鼠径靱帯下の筋裂孔を通って大腿前面に出る。支配は大腿神経と腰神経叢(L1〜3)から直接。
  • よくある間違い: 大腿方形筋の停止(転子間稜)と小転子を混同する/中殿筋・梨状筋を小転子と誤認する(いずれも大転子)。
  • 臨床応用: 腸腰筋膿瘍(化膿性脊椎炎などから波及)は鼠径部痛と股関節屈曲拘縮をきたす。大腰筋テスト(Psoasサイン)は虫垂炎診断にも用いられる。
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題20|小転子に停止するのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題20|小転子に停止するのはどれか。
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