学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1015

理由で解く 解剖学

Q1015 運動器系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題24
問題
下肢の上伸筋支帯の下を腱が通るのはどれか。
選択肢
1 長腓骨筋
2 短腓骨筋
3 第三腓骨筋
4 長指屈筋
解答
正解3(第三腓骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
長腓骨筋
長腓骨筋の腱は外果の後方を通り、上腓骨筋支帯・下腓骨筋支帯により押さえられる。伸筋支帯(足背前面)は通らない。
✗ 2. 誤り
短腓骨筋
短腓骨筋の腱も長腓骨筋と同じく外果の後方を通り、腓骨筋支帯の下を走行する。第5中足骨粗面に停止し、伸筋支帯は通らない。
✓ 3. 正しい
第三腓骨筋
第三腓骨筋は長指伸筋から分離した筋で、深腓骨神経支配のため機能的には下腿伸筋群に属する。腱は足関節前面の上伸筋支帯・下伸筋支帯の下を通って第5中足骨底(背面)に停止し、足の背屈と外反を行う。名称に「腓骨筋」とあるが浅腓骨神経支配の長・短腓骨筋とは異なり、深腓骨神経支配で通過する支帯も異なる点に注意が必要である。
✗ 4. 誤り
長指屈筋
長指屈筋は下腿後面深層にあり、腱は内果の後方(屈筋支帯下の足根管)を通って足底に入り、第2〜5指末節骨底に停止する。伸筋支帯は通らない。
ポイント
  • 上・下伸筋支帯下を通るのは前脛骨筋・長母趾伸筋・長指伸筋・第三腓骨筋の4腱(いずれも深腓骨神経支配、背屈筋群)。
  • 覚え方のコツ: 「前面=伸筋支帯、外果後=腓骨筋支帯、内果後=屈筋支帯」と3系統で整理。第三腓骨筋は名前に惑わされず伸筋群と記憶。
  • 関連知識: 第三腓骨筋は長指伸筋の下外側部から分かれた筋で、ときに欠如することもある。足関節前面には前脛骨動脈・深腓骨神経も伴走する。
  • よくある間違い: 第三腓骨筋を長・短腓骨筋と同じ外果後方通過と誤認する/腓骨筋の名で浅腓骨神経支配と誤解する。
  • 臨床応用: 足関節捻挫や内反損傷で伸筋支帯下腱鞘炎が生じると、足背〜足関節前面に疼痛をきたす。
比較表
支帯 通過する腱 支配神経
上・下伸筋支帯 前脛骨筋、長母趾伸筋、長指伸筋、第三腓骨筋 深腓骨神経
上・下腓骨筋支帯 長腓骨筋、短腓骨筋 浅腓骨神経
屈筋支帯(足根管) 後脛骨筋、長指屈筋、長母趾屈筋 脛骨神経
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題24|下肢の上伸筋支帯の下を腱が通るのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題24|下肢の上伸筋支帯の下を腱が通るのはどれか。
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