学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0831

理由で解く 解剖学

Q0831 運動器系

出典:あマ指 第19回(2011) 問題17
問題
骨盤で体表から触れることができない部位はどれか。
選択肢
1 上前腸骨棘
2 恥骨結節
3 坐骨結節
4 弓状線
解答
正解4(弓状線)
解説
✗ 1. 誤り
上前腸骨棘
上前腸骨棘は腸骨稜の前端にある突起で、腹部と大腿の境界を示す体表の基準点として明瞭に触知できる。鼠径靭帯の外側端や縫工筋・大腿筋膜張筋が付着する。
✗ 2. 誤り
恥骨結節
恥骨結節は恥骨上枝の上縁、恥骨結合のすぐ外側にある小隆起で、鼠径靭帯の内側端が付着する。恥骨結合とともに下腹部の正中〜下外方で触れる。
✗ 3. 誤り
坐骨結節
坐骨結節は坐骨L字の曲がり角にある大きな隆起で、座位で体重を支える部分である。殿部後方を深く触察することで触知できる。
✓ 4. 正しい
弓状線
弓状線は腸骨内面にあり、分界線(骨盤上口)の一部をなす弧状の骨の稜である。骨盤の内側面、すなわち腹腔側にあって内臓に覆われているため体表からは触れられない。分界線は恥骨結合上縁→恥骨櫛→弓状線→仙骨岬角のラインであり、骨盤上口の輪郭として大骨盤と小骨盤を区分する。
ポイント
  • 弓状線は腸骨内面にあり骨盤上口を形成するため、体表から触知不可。
  • 覚え方のコツ: 「外面の隆起は触れる/内面の稜は触れない」。弓状線・岬角・腸骨窩は内面=触れない。
  • 関連知識: 分界線=恥骨結合上縁→恥骨櫛→弓状線→仙骨岬角。大骨盤と小骨盤の境で、産科でも重要。
  • よくある間違い: 「弓状線は腸骨稜のこと」と混同する。腸骨稜=外縁の肥厚、弓状線=内面の稜で全く別物。
  • 臨床応用: 骨盤上口(分界線)の計測は分娩時の児頭通過性評価に用いられる(産科的真結合線など)。
比較表
部位 触知
上前腸骨棘 外面
上後腸骨棘 外面 可(ビーナスのえくぼ)
坐骨結節 外下面 可(座位支持)
恥骨結節 前面
弓状線 内面 不可
岬角 内面(仙骨上縁) 不可
腸骨窩 内面 不可
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題17|骨盤で体表から触れることができない部位はどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題17|骨盤で体表から触れることができない部位はどれか。
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