学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0832

理由で解く 解剖学

Q0832 運動器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題18
問題
骨盤において分界線に関与しないのはどれか。
選択肢
1 坐骨
2 仙骨
3 恥骨
4 腸骨
解答
正解1(坐骨)
解説
✓ 1. 誤り
坐骨
分界線は骨盤上口をなすラインで、恥骨結合上縁→恥骨櫛(恥骨上枝)→腸骨の弓状線→仙骨岬角の順にたどる。すなわち恥骨・腸骨・仙骨の3骨で構成され、坐骨は関与しない。坐骨は寛骨の後下方部を占め、閉鎖孔の後下縁と坐骨結節・坐骨棘などをつくる骨で、骨盤上口よりも下方=小骨盤の側壁を形成するため、分界線のラインには含まれない。
✗ 2.
仙骨
✗ 正しい。 仙骨の前上縁は岬角として突出し、分界線の後方部を形成する。岬角は骨盤計測の基準点としても重要。
✗ 3.
恥骨
✗ 正しい。 恥骨の恥骨結合上縁および恥骨櫛(恥骨上枝)は分界線の前方部を構成する。左右が恥骨結合で合わさる。
✗ 4.
腸骨
✗ 正しい。 腸骨内面の弓状線が分界線の側方部を構成し、恥骨と仙骨を結ぶ中間のラインをつくる。
ポイント
  • 分界線=恥骨結合上縁→恥骨櫛→腸骨弓状線→仙骨岬角で、恥骨・腸骨・仙骨で構成。坐骨は含まない。
  • 覚え方のコツ: 「コウ・チョウ・セン(恥・腸・仙)」の順に前から後へ辿る。坐骨は下の階(小骨盤の壁)。
  • 関連知識: 分界線で上方=大骨盤、下方=小骨盤(骨盤腔)。小骨盤の中を骨盤内臓が占め、下端が骨盤下口となる。
  • よくある間違い: 坐骨は骨盤の主要構成骨なので分界線にも関わると誤解する。坐骨の位置(後下方・小骨盤側壁)を思い浮かべると区別できる。
  • 臨床応用: 分界線=骨盤上口は産道の入口で、児頭が下降を始める起点(第1の狭部)。前後径が11cm以下だと児頭骨盤不均衡を疑う。
比較表
分界線の部位 構成する骨
前方:恥骨結合上縁・恥骨櫛 恥骨
側方:弓状線 腸骨
後方:岬角 仙骨
(関与しない) 坐骨
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題18|骨盤において分界線に関与しないのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題18|骨盤において分界線に関与しないのはどれか。
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