学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ B. 組織 / Q0036

理由で解く 解剖学

Q0036 人体の構成

出典:あマ指 第19回(2011) 問題16
問題
上皮と器官との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 移行上皮 ― 胃
2 重層扁平上皮 ― 食道
3 多列線毛上皮 ― 膀胱
4 単層円柱上皮 ― 血管
解答
正解2(重層扁平上皮 ― 食道)
解説
✗ 1. 誤り
移行上皮 ― 胃
胃の粘膜上皮は単層円柱上皮である。移行上皮は膀胱・尿管・腎盂など尿路にのみ分布するため、「移行上皮 ― 胃」の組合せは誤りである。
✓ 2. 正しい
重層扁平上皮 ― 食道
食道の粘膜上皮は重層扁平上皮で、食塊通過時の機械的刺激から粘膜を守る。口腔・咽頭・肛門管・腟・皮膚表皮も同じ重層扁平上皮で、「強い摩擦を受ける部位」に共通する特徴である。食道と胃噴門部の境界はZ線と呼ばれ、重層扁平上皮と単層円柱上皮の移行部で、逆流性食道炎やバレット食道の好発部位である。
✗ 3. 誤り
多列線毛上皮 ― 膀胱
膀胱の内面は移行上皮(尿路上皮)に覆われ、容量変化に応じて層数が変化する。多列線毛上皮は気管・鼻腔・卵管など粘液や異物を運搬する部位にみられる。膀胱には線毛は存在しない。
✗ 4. 誤り
単層円柱上皮 ― 血管
血管の内面を覆う血管内皮は単層扁平上皮である。単層円柱上皮は胃・腸管・子宮体部など吸収・分泌機能の部位にみられる。血管内皮が扁平なのは、血流を妨げず物質拡散に有利だからである。
ポイント
  • 食道は重層扁平上皮、胃は単層円柱上皮、膀胱は移行上皮、血管内皮は単層扁平上皮と部位ごとに決まっている。
  • 覚え方のコツ: 「機能で上皮が決まる」―保護=重層扁平、吸収・分泌=単層円柱、伸縮=移行、拡散=単層扁平。
  • 関連知識: 食道胃接合部(Z線)では重層扁平→単層円柱に切り替わる。この境界にできる腸上皮化生がバレット食道。
  • よくある間違い: 胃や腸を「重層扁平上皮」と誤答する。強酸や吸収が必要な消化管は単層円柱である。
  • 臨床応用: 子宮頸部の扁平円柱上皮接合部(SCJ)はヒトパピローマウイルス(HPV)感染・子宮頸癌の好発部位。上皮移行部は癌化しやすい共通点がある。
解説画像
あマ指 第19回(2011) 問題16|上皮と器官との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第19回(2011) 問題16|上皮と器官との組合せで正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手