学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0827

理由で解く 解剖学

Q0827 運動器系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題18
問題
膝蓋骨の関節面が接するのはどれか。
選択肢
1 大腿骨のみ
2 脛骨と腓骨
3 大腿骨と脛骨
4 大腿骨、脛骨および腓骨
解答
正解1(大腿骨のみ)
解説
✓ 1. 正しい
大腿骨のみ
膝蓋骨は大腿四頭筋の停止腱内にできた人体最大の種子骨であり、その後面の関節面は大腿骨下端の前面にある膝蓋面と関節する。脛骨とは膝蓋靭帯(大腿四頭筋停止腱の膝蓋骨―脛骨粗面間の部分)で結ばれるが、これは靭帯結合であって関節面での接触ではない。膝関節は大腿脛骨関節と大腿膝蓋関節の2つの関節から成り立ち、膝蓋骨は後者で大腿骨とのみ直接関節する。また腓骨は膝関節自体に関与しない点も重要。
✗ 2. 誤り
脛骨と腓骨
膝蓋骨は脛骨とも腓骨とも関節面では接しない。脛骨とは膝蓋靭帯を介した靭帯結合があるのみで、腓骨は膝関節の関節窩形成にも関与しない。
✗ 3. 誤り
大腿骨と脛骨
膝蓋骨は脛骨とは膝蓋靭帯という靭帯を介した結合があるが、関節面同士の直接の接触はない。膝蓋骨の関節面は大腿骨膝蓋面との1か所のみ。
✗ 4. 誤り
大腿骨、脛骨および腓骨
腓骨は膝関節腔にも膝蓋大腿関節にも関与しない。膝関節で大腿骨と直接関節するのは脛骨(脛骨上面の内側顆・外側顆)と膝蓋骨のみである。
ポイント
  • 膝蓋骨の関節面は大腿骨下端の膝蓋面とのみ関節する。脛骨・腓骨とは関節しない。
  • 覚え方のコツ: 膝蓋骨は大腿四頭筋腱の中に発生した種子骨→「大腿」とのみ関節。脛骨とは膝蓋靭帯で「靭帯結合」。
  • 関連知識: 膝関節は①大腿脛骨関節(大腿骨と脛骨)、②大腿膝蓋関節(大腿骨と膝蓋骨)の2部からなる複関節。腓骨は膝関節に参加しない。
  • よくある間違い: 「膝蓋骨は脛骨とも関節する」と誤る。膝蓋靭帯(靭帯)と関節面接触は別物である。
  • 臨床応用: 膝蓋骨脱臼は大腿骨膝蓋面から外側へ外れる損傷で、特に若年女性に多い。膝蓋腱反射は膝蓋靭帯を叩打して大腿四頭筋の伸展反射を見る。
比較表
関節 構成面 特徴
大腿脛骨関節 大腿骨内外側顆 ― 脛骨上面 体重支持・蝶番
大腿膝蓋関節 大腿骨膝蓋面 ― 膝蓋骨後面 大腿四頭筋の滑車作用
(腓骨) 膝関節に関与しない 脛骨外側顆と脛腓関節をつくる
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題18|膝蓋骨の関節面が接するのはどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題18|膝蓋骨の関節面が接するのはどれか。
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