学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0828

理由で解く 解剖学

Q0828 運動器系

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題18
問題
リスフラン関節の構成に関与しないのはどれか。
選択肢
1 楔状骨
2 舟状骨
3 立方骨
4 中足骨
解答
正解2(舟状骨)
解説
✗ 1.
楔状骨
✗ 正しい。 リスフラン関節(足根中足関節)では、内側・中間・外側の3つの楔状骨がそれぞれ第1〜3中足骨と関節する。したがって楔状骨は関節を構成する。
✓ 2. 誤り
舟状骨
舟状骨は遠位面で3つの楔状骨と関節するだけで、中足骨とは直接関節しない。リスフラン関節は遠位の足根骨(3楔状骨+立方骨)と中足骨との間の関節であり、舟状骨はその近位側(舟状骨―楔状骨間)に位置するため、リスフラン関節の構成には関与しない。ちなみに、近位の足根骨(距骨・踵骨)と遠位の足根骨(舟状骨・立方骨)の間の関節をショパール関節(横足根関節)といい、リスフラン関節と対比される。
✗ 3.
立方骨
✗ 正しい。 立方骨は第4・第5中足骨と関節する。リスフラン関節の外側半分を構成する重要な骨である。
✗ 4.
中足骨
✗ 正しい。 中足骨底はリスフラン関節の遠位側を構成する。第1〜3中足骨が3つの楔状骨と、第4・5中足骨が立方骨と関節する。
ポイント
  • リスフラン関節(足根中足関節)=3楔状骨+立方骨と5本の中足骨との平面関節。舟状骨は含まない。
  • 覚え方のコツ: ショパール=「近位足根⇔遠位足根」の境目/リスフラン=「足根⇔中足」の境目。2つは外科的な足切断線でもある。
  • 関連知識: ショパール関節=距舟関節+踵立方関節。リスフラン関節=足根中足関節(楔状骨・立方骨―中足骨)。名前は外科医の名前に由来。
  • よくある間違い: 舟状骨を「中足骨と直接関節する」と誤る。舟状骨→3楔状骨→中足骨の順に並び、舟状骨は中足骨と直接関節しない。
  • 臨床応用: リスフラン関節損傷は交通外傷やスポーツで発生しやすく、アーチの破綻や歩行障害の原因となる。リスフラン靭帯(内側楔状骨―第2中足骨底)の断裂が重要。
比較表
関節名 別名 構成
ショパール関節 横足根関節 距舟関節+踵立方関節
リスフラン関節 足根中足関節 3楔状骨・立方骨 ― 5中足骨
距腿関節 足関節 脛骨・腓骨 ― 距骨
距骨下関節 距骨 ― 踵骨
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題18|リスフラン関節の構成に関与しないのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題18|リスフラン関節の構成に関与しないのはどれか。
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