学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0818

理由で解く 解剖学

Q0818 運動器系

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題31
問題
距腿関節の内側を補強するのはどれか。
選択肢
1 三角靱帯
2 前距腓靱帯
3 後距腓靱帯
4 踵腓靱帯
解答
正解1(三角靱帯)
解説
✓ 1. 正しい
三角靱帯
三角靱帯(内側靱帯)は脛骨内果から距骨・踵骨・舟状骨に広がる強靱な靱帯で、距腿関節の内側を補強する。扇状(三角形)の形態からこの名がある。内反を制動する役割を担い、強固な構造のため内側側副損傷は外側よりはるかに少ない。臨床的には足関節捻挫の多くは外側(前距腓靱帯損傷)で、三角靱帯の損傷は高度のストレスを要するスポーツ外傷などで見られる。
✗ 2. 誤り
前距腓靱帯
前距腓靱帯は外側靱帯(距腿関節外側)の構成要素で、腓骨外果前縁から距骨頸に付着する。足関節捻挫(内反捻挫)で最も損傷しやすい靱帯として知られ、内側の補強役ではない。
✗ 3. 誤り
後距腓靱帯
後距腓靱帯は距腿関節外側靱帯の一つで、腓骨外果後縁から距骨後突起に向かう。外側の後方を補強する役割を担い、内側には関与しない。
✗ 4. 誤り
踵腓靱帯
踵腓靱帯も距腿関節外側靱帯の構成要素で、腓骨外果から踵骨外側に走る。前距腓靱帯に次いで捻挫で損傷されやすい靱帯であり、外側の補強役である。
ポイント
  • 距腿関節の内側を補強するのは三角靱帯(内側靱帯)。外側は前距腓靱帯・後距腓靱帯・踵腓靱帯の3本。
  • 覚え方のコツ: 「内側=三角(デルタ)1枚/外側=3本」と数で対比。外側は前から順に「前距腓・踵腓・後距腓」。
  • 関連知識: 三角靱帯は4部(脛舟・脛踵・前脛距・後脛距)からなる扇状の構造で、内側側副靱帯の機能を果たす。外反ストレスで損傷する。
  • よくある間違い: 前距腓靱帯を内側と誤認しない。「腓」の字が入る靱帯は外側にある(腓骨側)。
  • 臨床応用: 足関節捻挫の大部分は内反損傷で、外側の前距腓靱帯が最も損傷を受けやすい。三角靱帯の損傷は外反骨折(Pott骨折)など高エネルギー損傷の一部として起こる。
比較表
靱帯 部位 機能
三角靱帯(内側靱帯) 内側 外反・外側方動揺の制動
前距腓靱帯 外側 内反・底屈の制動(捻挫で最も損傷)
踵腓靱帯 外側 内反の制動
後距腓靱帯 外側 後方ストレスの制動
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題31|距腿関節の内側を補強するのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題31|距腿関節の内側を補強するのはどれか。
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