学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ F. 下肢の骨格 / Q0819

理由で解く 解剖学

Q0819 運動器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題19
問題
腓骨について正しいのはどれか。
選択肢
1 下腿の内側に位置する。
2 下端に靱帯結合がある。
3 膝関節を構成する。
4 含気骨に分類される。
解答
正解2(下端に靱帯結合がある。)
解説
✗ 1. 誤り
下腿の内側に位置する。
腓骨は下腿の外側にある細長い骨である。下腿の内側で体重を支える太い骨は脛骨。腓骨は体重支持にはほとんど関与しない。
✓ 2. 正しい
下端に靱帯結合がある。
腓骨の下端は脛骨にある腓骨切痕にはまり、骨間靭帯や前・後脛腓靭帯によって強固に結びつく(脛腓靭帯結合)。これは軟骨を介さず線維性結合組織で連結する靭帯結合の典型例。下腿骨間膜による骨幹部の連結と合わせて、脛骨・腓骨は1つの単位として働く。
✗ 3. 誤り
膝関節を構成する。
膝関節は大腿骨と脛骨、および膝蓋骨で構成され、腓骨は関与しない。腓骨上端の腓骨頭は脛骨外側顆下端と脛腓関節を作るが、これは膝関節とは別個の平面関節である。
✗ 4. 誤り
含気骨に分類される。
腓骨は細長い管状の長骨で、内部に空洞(洞)はない。含気骨は前頭骨・上顎骨・篩骨・蝶形骨の4つで、いずれも副鼻腔の壁をつくる頭部の骨である。
ポイント
  • 脛骨と腓骨は上端で脛腓関節(平面)、骨幹で下腿骨間膜(靭帯結合)、下端で脛腓靭帯結合により連結する。
  • 覚え方のコツ: 「ヒ(腓)は外、ケイ(脛)は内」。腓骨は細くて外側、脛骨は太くて内側。
  • 関連知識: 下端で腓骨が脛骨の腓骨切痕にはまり込み、前後の脛腓靭帯で強固に結合。この安定性が距腿関節の基盤。
  • よくある間違い: 膝関節に腓骨が関与すると誤認する。腓骨頭は脛腓関節を作るが膝関節腔とは別系統。
  • 臨床応用: 足関節捻挫時に外果(腓骨下端)と脛骨を結ぶ前下脛腓靭帯が損傷すると、足関節の不安定性につながる(high ankle sprain)。
比較表
脛骨と腓骨の連結 構造
上端 脛腓関節(平面関節)
骨幹 下腿骨間膜(靭帯結合)
下端 脛腓靭帯結合(骨間靭帯+前・後脛腓靭帯)
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題19|腓骨について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題19|腓骨について正しいのはどれか。
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