学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ E. 上肢の骨格 / Q0806

理由で解く 解剖学

Q0806 運動器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題17
問題
体表から触れる部分と骨との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 肩峰 - 肩甲骨
2 乳様突起 - 後頭骨
3 肘頭 - 上腕骨
4 内果 - 腓骨
解答
正解1(肩峰 - 肩甲骨)
解説
✓ 1. 正しい
肩峰 - 肩甲骨
肩峰は肩甲棘の外側端が前外方に突出した部分で、肩甲骨の一部である。肩関節の頂上に位置し、鎖骨の肩峰端との間で肩鎖関節を形成する。皮下に直接触れる骨性隆起として、肩幅を測定する際の基準点にもなる。
✗ 2. 誤り
乳様突起 - 後頭骨
乳様突起は耳介後下方の側頭骨から下方に突出する乳房状の隆起で、側頭骨の一部である。後頭骨ではない。胸鎖乳突筋の停止部であり、体表から明瞭に触知できる。
✗ 3. 誤り
肘頭 - 上腕骨
肘頭は尺骨上端の後方突出部で、尺骨の一部である。上腕骨ではない。肘を曲げた時に後方に突出して体表から明瞭に触れ、上腕三頭筋の停止部でもある。
✗ 4. 誤り
内果 - 腓骨
内果は脛骨下端内側の突出部で、脛骨の一部である。腓骨ではない。外果が腓骨下端の突出であるのに対し、内果は脛骨下端に属する。下肢の骨で脛骨は太く体重を支え内果を形成し、腓骨は細く外果を形成する。
ポイント
  • 肩峰は肩甲骨、肘頭は尺骨、乳様突起は側頭骨、内果は脛骨・外果は腓骨。体表から触れる骨ランドマークは筋・神経の走行を特定する重要指標である。
  • 覚え方のコツ: 「肩峰=肩甲、肘頭=尺骨、内果=脛骨、外果=腓骨」と対で暗記。内果(うちくるぶし)の漢字「内」=脛(すね)、外果「外」=腓と連想。
  • 関連知識: 上肢の主な体表骨指標は鎖骨(胸骨端・肩峰端)、肩甲棘、肩峰、上腕骨内側上顆・外側上顆、肘頭、橈骨茎状突起、尺骨頭・尺骨茎状突起、リスター結節など。
  • よくある間違い: 乳様突起を後頭骨や下顎骨と誤認/肘頭を上腕骨と混同(上腕骨後面には肘頭窩はあるが肘頭自体は尺骨)/内果と外果の骨の所属を逆に覚える。
  • 臨床応用: 肩峰・肘頭・内果は注射・経穴取穴の基準点(肩峰下滑液包注射、肘頭基準の三里、内果基準の三陰交など)として頻用される。体表ランドマークの正確な同定は臨床技能の基礎である。
比較表
体表指標 所属する骨
肩峰 肩甲骨
肘頭 尺骨
乳様突起 側頭骨
内果 脛骨
外果 腓骨
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題17|体表から触れる部分と骨との組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題17|体表から触れる部分と骨との組合せで正しいのはどれか。
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