
この図の解説
この図は、体細胞分裂(有糸分裂)と減数分裂を上下に並べ、各段階での出来事と染色体量の変化(n表記)を対比させたまとめ表である。まず両者に共通する前半を見る。G₁期(2n)で細胞が成長し、S期でDNAの複製が起こって量が2n→4nとなり、G₂期(4n)で分裂の準備が整う。ここまでは減数分裂も有糸分裂と同じである。違いは分裂期に現れる。体細胞分裂のM期は前期・中期・後期・終期と進み、前期で中心小体が両極へ移動、中期で核膜が消え染色体が赤道面に並んで紡錘糸が付き、後期で各染色体が2つに分かれ、終期に核膜が再び現れ2個の娘細胞(2n)となる。一方、減数分裂はMⅠ期・MⅡ期と2回続けて分裂する。MⅠ期では相同染色体が対をつくって交叉(遺伝子組み換え)が起こり、続くMⅡ期で染色分体が分かれて、最終的に染色体数が半分(n=23本)の生殖細胞ができる。
学習の要点
- 体細胞分裂も減数分裂もG₁→S→G₂までは共通で、分裂期の回数(1回か2回か)と最終的な染色体数(2nかnか)が決定的に異なる。
- 覚え方のコツ: 体細胞分裂M期は「前・中・後・終」の4期。数の対比は「体細胞=2n維持(46本)」対「減数=半分のn(23本)」。減数はM期が2回(MⅠ・MⅡ)。
- 関連知識: 減数分裂は精巣と卵巣で精子・卵子をつくるときに起こり、受精で精子(n)と卵子(n)が合わさって再び2n(46本)に戻る。
- よくある間違い: 相同染色体のペア形成と交叉を「後期」や「MⅡ期」と取り違える誤り。ペア形成・交叉はMⅠ期(第1減数分裂)で起こる。
- 臨床応用: 減数分裂での染色体分配の誤りは21トリソミー(ダウン症)などの染色体異常につながり、性染色体の過不足はターナー症候群やクラインフェルター症候群の原因となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
細胞周期のうち、分裂に先立ってDNAの複製が行われ、DNA量が2nから4nへ増える時期を( )期という。
答えを見る
答え: S
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。