学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ E. 上肢の骨格 / Q0805

理由で解く 解剖学

Q0805 運動器系

出典:あマ指 第18回(2010) 問題18
問題
手の骨において母指にみられないのはどれか。
選択肢
1 末節骨
2 中節骨
3 基節骨
4 中手骨
解答
正解2(中節骨)
解説
✗ 1.
末節骨
✗ 正しい。 母指にも末節骨はあり、基節骨との間で指節間関節(IP関節)を形成する。母指IP関節は1つだけで、第2〜5指の遠位指節間関節(DIP関節)に相当する。
✓ 2. 誤り
中節骨
母指だけは中節骨がなく、基節骨と末節骨の2つの指骨しかもたない。他の4指(第2〜5指)は基節骨・中節骨・末節骨の3つをもつ。そのため母指のIP関節は1つ、他の指はPIP(近位)とDIP(遠位)の2つの指節間関節をもつ。
✗ 3.
基節骨
✗ 正しい。 母指にも基節骨は存在し、中手指節関節(MP関節)から指節間関節(IP関節)までを形成する。
✗ 4.
中手骨
✗ 正しい。 母指の第1中手骨は他指の中手骨とほぼ同じ構造で、近位では大菱形骨とCM関節(鞍関節)をつくる。この鞍関節によって母指のみ対立運動が可能となる。
ポイント
  • 母指は中節骨を欠き、基節骨+末節骨の2つの指骨のみをもつ。足の母趾も同様。
  • 覚え方のコツ: 「母指は2節、他指は3節」。だからIP関節の数も1 vs 2で対応。
  • 関連知識: 母指の第1CM関節(大菱形骨と第1中手骨)は鞍関節で、対立運動など広い可動性を担う。
  • よくある間違い: 母指にもMP・PIP・DIPの3関節があると誤認する。母指はMPとIPの2関節のみ。
  • 臨床応用: 母指CM関節症は、加齢に伴う鞍関節の変形で母指つけ根の疼痛・つまみ動作困難をきたす。
比較表
骨の構成 指節間関節
母指 中手骨+基節骨+末節骨 IP関節(1つ)
第2〜5指 中手骨+基節骨+中節骨+末節骨 PIP・DIP関節(2つ)
解説画像
あマ指 第18回(2010) 問題18|手の骨において母指にみられないのはどれか。 解説図
あマ指 第18回(2010) 問題18|手の骨において母指にみられないのはどれか。
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