学習トップ / 理由で解く 解剖学 / 第10章 ▸ D. 胸郭 / Q0802
理由で解く 解剖学
胸郭を構成する骨のつながりを問う問題です。胸骨柄と胸骨体の境目にできる横の隆起が胸骨角で、ここに第2肋骨(第2肋軟骨)が付くため、肢1が正しい記述になります。
胸骨は上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなり、胸骨柄と胸骨体の接合部(胸骨柄結合)が前方へわずかに突出して胸骨角をつくります。体表から指で触れて確認でき、そこから水平に外側をたどると第2肋骨に行き当たるので、「何番目の肋骨か」を数えるときの出発点として臨床でも使われます。肋骨は、第1〜7肋骨が各自の肋軟骨で胸骨に直接つく真肋、第8〜12肋骨が胸骨に直接つかない仮肋に分けられます。このうち第8〜10肋骨の肋軟骨は上位の肋軟骨に連結し、第7〜10肋軟骨が連なって左右の肋骨弓(みぞおちの両脇に触れる弓状の縁)をつくります。第11・12肋骨は前端が遊離するため浮肋とよばれます。また胸郭上口は第1胸椎・左右の第1肋骨・胸骨柄上縁(頸切痕)で囲まれた入口で、ここを気管や食道、総頸動脈・鎖骨下動脈、内頸静脈・鎖骨下静脈(下方で合流して腕頭静脈となる)、横隔神経・迷走神経・交感神経幹・胸管などが通ります。胸郭の骨の名前と、それぞれがどの高さで何と連結するかをセットで覚えると、こうした問題は取りこぼしません。
| 区分 | 肋骨 | 胸骨との連結 | 肋骨弓への関与 |
|---|---|---|---|
| 真肋 | 第1〜6肋骨 | 各自の肋軟骨で胸骨に直接連結(第2肋骨は胸骨角の高さ) | 関与しない |
| 真肋 | 第7肋骨 | 各自の肋軟骨で胸骨に直接連結 | 関与する(肋骨弓の上端・起点) |
| 仮肋(弓をつくる) | 第8〜10肋骨 | 上位の肋軟骨に連結して間接的につく | 関与する(第7肋軟骨に連なる) |
| 仮肋(浮肋) | 第11・12肋骨 | 連結せず前端は遊離 | 関与しない |

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