学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ D. 胸郭 / Q0800

理由で解く 解剖学

Q0800 運動器系

出典:あマ指 第7回(1999) 問題19
問題
胸骨角に連結する肋骨はどれか。
選択肢
1 第1 肋骨
2 第2 肋骨
3 第7 肋骨
4 第8 肋骨
解答
正解2(第2 肋骨)
解説
✗ 1. 誤り
第1 肋骨
第1肋骨は胸骨柄の外側縁に肋軟骨を介して付着し、胸郭上口を構成する。胸骨角(胸骨柄と胸骨体の境)よりも上方に位置する。
✓ 2. 正しい
第2 肋骨
胸骨角は胸骨柄と胸骨体の結合縁がわずかに前方に突出する部位で、その外側縁に第2肋軟骨(すなわち第2肋骨)が連結する。体表から胸骨角を触れ、そこを基点に外側へたどると第2肋骨を確実に同定でき、以下の肋骨・肋間を順次数えることができる。心音聴診(大動脈弁・肺動脈弁領域)や胸部打診・針穿刺部位決定の基準点として臨床上重要である。
✗ 3. 誤り
第7 肋骨
第7肋骨は第1~第7肋骨の中で最下位の真肋で、胸骨体の下部外側縁に肋軟骨を介して付着する。胸骨角からは大きく下方に離れる。
✗ 4. 誤り
第8 肋骨
第8肋骨は仮肋の最上位で、自身の肋軟骨は直接胸骨につかず、上位(第7)の肋軟骨に合流して肋骨弓を形成する。胸骨角とは連結しない。
ポイント
  • 胸骨角には第2肋骨(第2肋軟骨)が連結し、肋骨・肋間の数え方の起点となる。
  • 覚え方のコツ: 「胸骨角は2本目の目印」。最上位の第1肋骨は胸骨柄へ、2本目の第2肋骨が胸骨角へ、と順に覚える。
  • 関連知識: 胸骨角は第4~5胸椎の椎間円板レベルに一致し、気管分岐部(カリーナ)・大動脈弓上縁・上縦隔と下縦隔の境界と重なる。
  • よくある間違い: 第1肋骨が胸骨角に連結すると誤る。第1肋骨は胸骨柄に付き、胸郭上口を構成する。
  • 臨床応用: 心肺蘇生時の胸骨圧迫部位(胸骨下半の中央)や、胸腔穿刺・胸腔ドレーン挿入部位の同定は胸骨角を起点に肋間を数えて決定する。
比較表
肋骨 連結部位 分類
第1肋骨 胸骨柄外側 真肋(胸郭上口)
第2肋骨 胸骨角(胸骨柄と胸骨体の境) 真肋(ランドマーク)
第3~7肋骨 胸骨体外側 真肋
第8~10肋骨 上位肋軟骨に合流 → 肋骨弓 仮肋
第11・12肋骨 遊離して終わる 浮遊肋
解説画像
あマ指 第7回(1999) 問題19|胸骨角に連結する肋骨はどれか。 解説図
あマ指 第7回(1999) 問題19|胸骨角に連結する肋骨はどれか。
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