学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ D. 胸郭 / Q0799

理由で解く 解剖学

Q0799 運動器系

出典:あマ指 第4回(1996) 問題38
問題
胸骨角に付く肋軟骨はどれか。
選択肢
1 第1 肋軟骨
2 第2 肋軟骨
3 第3 肋軟骨
4 第5 肋軟骨
解答
正解2(第2 肋軟骨)
解説
✗ 1. 誤り
第1 肋軟骨
第1肋軟骨は胸骨柄の外側縁に直接付着し、胸骨角よりも上方に位置する。胸骨柄と胸骨体の境界である胸骨角には連結しない。
✓ 2. 正しい
第2 肋軟骨
胸骨角は胸骨柄と胸骨体が軽く角度をなして前方に突出する結合縁で、この高さの胸骨外側縁にちょうど第2肋軟骨が付着する。したがって胸骨角は体表から触知できる重要なランドマークとなり、胸骨角を外側にたどった第2肋骨を基点として以下の肋骨・肋間を順に数えることができる。聴診・触診・胸部外科の目印として臨床的意義が大きい。
✗ 3. 誤り
第3 肋軟骨
第3肋軟骨は胸骨体の外側縁で第2肋軟骨付着部のすぐ下方に付着する。胸骨角そのものではなく、胸骨体上部の肋骨切痕で胸骨と連結する。
✗ 4. 誤り
第5 肋軟骨
第5肋軟骨は胸骨体中部の外側縁に付着する。胸骨角からは下方に離れ、体表からは胸骨角を起点に順次数えて同定する位置にある。
ポイント
  • 胸骨角(Louis角)には第2肋軟骨が付着し、肋骨・肋間を数えるランドマークとなる。
  • 覚え方のコツ: 「胸骨角=第2のかどっこ」。ルイ(Louis)が2文字で第2肋に直結、と語呂合わせ。
  • 関連知識: 胸骨角の高さは第4~第5胸椎の椎間円板レベルに相当し、気管分岐部(気管分岐angle=カリーナ)・大動脈弓の上縁・上縦隔と下縦隔の境界の目印でもある。
  • よくある間違い: 「胸骨角=第1肋軟骨付着部」と誤る。第1肋軟骨は胸骨柄外側に付き、胸骨角よりも上方である。
  • 臨床応用: 聴診時の肋間同定に必須。胸骨角で第2肋骨を触れ、その下の肋間が第2肋間となる。右第2肋間胸骨縁は大動脈弁領域、左第2肋間胸骨縁は肺動脈弁領域の聴診部位。
比較表
肋軟骨 胸骨での付着部位
第1肋軟骨 胸骨柄の外側縁
第2肋軟骨 胸骨角(胸骨柄と胸骨体の境)※ランドマーク
第3~7肋軟骨 胸骨体の外側縁(肋骨切痕)
第8~10肋軟骨 上位肋軟骨に連結し肋骨弓を形成(仮肋)
第11・12肋軟骨 胸骨に達せず遊離(浮遊肋)
解説画像
あマ指 第4回(1996) 問題38|胸骨角に付く肋軟骨はどれか。 解説図
あマ指 第4回(1996) 問題38|胸骨角に付く肋軟骨はどれか。
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