学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ C. 脊柱 / Q0779

理由で解く 解剖学

Q0779 運動器系

出典:鍼灸 第8回(2000) 問題18
問題
正中環軸関節の運動様式で正しいのはどれか。
選択肢
1 頭部の回旋
2 頭部の前屈
3 頸部の後屈
4 頸部の側屈
解答
正解1(頭部の回旋)
解説
✓ 1. 正しい
頭部の回旋
正中環軸関節は軸椎の歯突起が環椎の前弓内面(歯突起窩)に接してできる車軸関節で、歯突起を運動軸として環椎が回旋する。これにより環椎に乗った頭蓋が左右に回る「いやいや運動」が生じる。歯突起の後方への移動を防ぐために環椎十字靭帯が張る。
✗ 2. 誤り
頭部の前屈
頭部の前屈(うなずき運動)は、後頭骨の後頭顆と環椎上関節面からなる環椎後頭関節(楕円関節)で行われ、正中環軸関節の運動ではない。
✗ 3. 誤り
頸部の後屈
頸部全体の後屈は頸椎間の椎間関節と環椎後頭関節の総和として生じる運動で、正中環軸関節単独の運動様式ではない。
✗ 4. 誤り
頸部の側屈
頸部の側屈は頸椎の椎間関節群の複合的な動きによる。車軸関節である正中環軸関節では側屈は起こらない。
ポイント
  • 正中環軸関節は車軸関節で、歯突起を軸に環椎が回旋することで頭部の回旋(いやいや運動)を行う。
  • 覚え方のコツ: 「環軸=回旋(いやいや)、環椎後頭=屈伸(うなずき)」を対で覚える。
  • 関連知識: 環軸関節は正中環軸関節(車軸)と外側環軸関節(平面)からなる。歯突起の安定は環椎十字靭帯(横靭帯+縦束)が担う。
  • よくある間違い: 前屈(うなずき)と回旋を逆に覚えやすい。前屈は環椎後頭関節(楕円関節)の役割。
  • 臨床応用: 歯突起骨折や環椎横靭帯断裂では歯突起が後方に転位し、脊髄圧迫から高位麻痺を生じうる。
比較表
関節 種類 主な運動
環椎後頭関節 楕円関節 頭部の屈伸(うなずき)・側屈
正中環軸関節 車軸関節 頭部の回旋(いやいや)
外側環軸関節 平面関節 正中環軸関節と連動した回旋
解説画像
鍼灸 第8回(2000) 問題18|正中環軸関節の運動様式で正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第8回(2000) 問題18|正中環軸関節の運動様式で正しいのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手