
この図の解説
図は1個の胸椎を左側面・前面・上面・後面の4方向から並べたものである。まず椎体・椎弓・棘突起・左右の横突起という基本形を確認し、青く色づけされた関節面に注目してほしい。関節面は4種類ある。上関節突起の上関節面と下関節突起の下関節面(隣の椎骨どうしをつなぐ椎間関節をつくる)、椎体後外側の肋骨窩(肋骨頭と関節し、多くは上肋骨窩・下肋骨窩に分かれる)、横突起先端の横突肋骨窩(肋骨結節と関節する)である。これらは左右1対ずつあるので、青い面を数えると胸椎の位置ごとに合計数が変わる。基本形であるT2〜T9は10面だが、その上下端や下位胸椎では肋骨との関節が減るため面数も減っていく点が、この図の最大の学習ポイントである。
学習の要点
- 胸椎の関節面は「上関節面・下関節面・肋骨窩・横突肋骨窩」の4種類で、いずれも左右1対(×2)で数える。
- 覚え方のコツ:基本のT2〜T9が10面。上下端のT1・T10は肋骨窩が1つ少なく−2で8面、T11・T12は横突肋骨窩も消えてさらに−2で6面。
- 関連知識:椎体後外側の肋骨窩は肋骨頭と関節(肋骨頭関節)、横突起先端の横突肋骨窩は肋骨結節と関節(肋横突関節)をつくる。
- よくある間違い:上肋骨窩・下肋骨窩を椎間関節の関節面と混同すること。肋骨窩は肋骨との関節面であり、椎骨どうしをつなぐのは上・下関節面である。
- 臨床応用:T11・T12は横突肋骨窩を欠き椎体の肋骨窩も上下に分かれない。これは第11・12肋骨が前方で胸骨に達しない浮肋(浮遊肋)であることと対応する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
胸椎の椎体後外側にあって、肋骨頭と関節をなす関節面を〔 〕という。〔 〕に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 肋骨窩
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。