
この図の解説
図は右膝関節を前面(左)と後面(右)から、関節包を除いて靭帯と半月を露出させたもの。前面図では大腿骨の顆間部で前十字靭帯と後十字靭帯がX字に交叉し、その左右に三日月型の外側半月・内側半月が脛骨上面に乗っているのが見える。外側では外側側副靭帯が大腿骨外側上顆から腓骨頭へ下り、内側では内側側副靭帯が脛骨内側縁へ走る。下方には膝蓋骨とその下に続く膝蓋靱帯(大腿四頭筋停止腱の一部)が確認できる。後面図では顆間窩と内側顆・外側顆、腓骨頭に付く後腓骨頭靭帯が示される。ここで押さえたいのは、腓骨は膝関節に関与しないこと、そして側副靭帯のうち外側側副靭帯だけが腓骨頭へ付く点である。
学習の要点
- 膝関節は大腿骨下端(内側顆・外側顆)と脛骨上面(内側顆・外側顆)が対面してできる関節で、機能的には蝶番関節(顆状関節)。膝蓋骨後面も大腿骨の膝蓋面と関節する。
- 覚え方のコツ: 側副靭帯の付着先は「内側→脛骨、外側→腓骨頭」。外側側副靭帯だけが腓骨に飛ぶ。
- 関連知識: 膝十字靭帯は脛骨の顆間隆起と大腿骨顆間窩の間に張る関節内靭帯で、前・後十字靭帯の2本からなり、関節の前後の動揺を防ぐ。
- よくある間違い: 内側半月は内側側副靭帯の内面に付着して動きにくく、外側半月は膝窩筋が入り込んで後方へ引かれ動きやすい。可動性の大小を逆にしない。
- 臨床応用: 膝蓋靱帯を叩くと大腿四頭筋が反射収縮して膝が伸展する(膝蓋腱反射)。この靭帯は膝蓋骨と脛骨粗面をつなぐ。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
脛骨上面の顆間隆起と大腿骨の顆間窩との間に張り、関節の前後の動揺を防ぐ関節内靭帯を( )という。
答えを見る
答え: 膝十字靭帯
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。