学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0755

理由で解く 解剖学

Q0755 運動器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題20
問題
体表から触れる骨について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 舌骨体は前頸部で触れる。
2 尺骨頭は肘部で触れる。
3 上後腸骨棘は腰部で触れる。
4 大腿骨の内側顆は膝部で触れる。
解答
正解2(尺骨頭は肘部で触れる。)
解説
✗ 1.
舌骨体は前頸部で触れる。
✗ 正しい。 舌骨は前頸部、下顎下縁のやや下方で喉頭の上方にある馬蹄形の小骨で、前面の舌骨体は皮下に触れる。嚥下の際に上下に動く。
✓ 2. 誤り
尺骨頭は肘部で触れる。
尺骨頭は尺骨の「下端」、すなわち手関節小指側にある膨らみで、前腕回内位で手背側によく突出する。肘側で触れるのは尺骨の上端である肘頭であり、両者を混同している。
✗ 3.
上後腸骨棘は腰部で触れる。
✗ 正しい。 上後腸骨棘は腸骨稜の後端にあり、腰部下端で皮膚に浅いくぼみ(ビーナスのえくぼ)を作る位置として触れる。仙腸関節のレベルを同定する目印になる。
✗ 4.
大腿骨の内側顆は膝部で触れる。
✗ 正しい。 大腿骨下端で内側に広がる内側顆は、膝関節の内側で皮下に触れる隆起で、その上にある内側上顆とともに内側側副靭帯の付着部である。
ポイント
  • 尺骨頭は尺骨の下端(手関節側)にあり、肘部で触れるのは尺骨の肘頭。
  • 覚え方のコツ: 「尺骨頭は手首、肘頭は肘」と位置で対にして記憶。橈骨も同様に橈骨頭は肘側。
  • 関連知識: 手関節で尺側の隆起が尺骨頭、その内側下方の細い突出が尺骨茎状突起。橈側には橈骨茎状突起が下方に出る。
  • よくある間違い: 「〜頭」という語感から関節の根元(肘)と連想してしまう。骨の近位端か遠位端かは骨ごとに異なる。
  • 臨床応用: 尺骨頭の異常突出(caput ulnae徴候)は関節リウマチに特徴的で、下橈尺関節の不安定性を示す。
比較表
体表から触れる主要部位
肘頭 尺骨の上端(肘部)
尺骨頭 尺骨の下端(手関節小指側)
橈骨頭 橈骨の上端(肘外側)
橈骨茎状突起 橈骨の下端(手関節母指側)
上後腸骨棘 腸骨稜後端(腰部のえくぼ)
大腿骨内側顆 膝内側の隆起
舌骨体 前頸部中央、下顎の下方
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題20|体表から触れる骨について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題20|体表から触れる骨について誤っている記述はどれか。
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