学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0712

理由で解く 解剖学

Q0712 感覚器系

出典:あマ指 第34回(2026) 問題22
問題
視覚器について正しいのはどれか。
選択肢
1 眼房水は角膜上皮から分泌される。
2 網膜の杆体細胞は色識別に働く。
3 網膜の視神経乳頭の中心は黄斑である。
4 6種の外眼筋によって眼球運動が行われる。
解答
正解4(6種の外眼筋によって眼球運動が行われる。)
解説
✗ 1. 誤り
眼房水は角膜上皮から分泌される。
眼房水は角膜上皮ではなく毛様体の内面にある毛様体上皮で分泌される。角膜上皮は結膜から続く重層扁平上皮で保護・透明性維持を担うが、房水分泌はしない。
✗ 2. 誤り
網膜の杆体細胞は色識別に働く。
杆体細胞は主に明暗の識別と暗所視に働き、色識別は担わない。色覚に関与するのは錐体細胞(赤・緑・青の3種オプシンをもつ)で、役割が逆の誤記述である。
✗ 3. 誤り
網膜の視神経乳頭の中心は黄斑である。
視神経乳頭は視神経の出口で盲点をなし、その中心は「黄斑」ではない。黄斑は視神経乳頭の約4mm外側(耳側)にある別の部位で、中央に中心窩を含む視力最高部位である。
✓ 4. 正しい
6種の外眼筋によって眼球運動が行われる。
外眼筋は上直筋・下直筋・内側直筋・外側直筋の4直筋と、上斜筋・下斜筋の2斜筋を合わせた計6種からなる。これら6筋の協調運動によって眼球は上下・内外・斜め方向へ動き、両眼の視線を正確に合わせる。直筋は総腱輪から起こり、上斜筋は滑車を経由、下斜筋は眼窩内側前方から起こる。神経支配は「外側直筋=外転神経、上斜筋=滑車神経、残り4筋=動眼神経」と整理できる。正しい記述である。
ポイント
  • 外眼筋は4直筋+2斜筋の計6種で、眼球運動を担う骨格筋である。
  • 覚え方のコツ: 「4直+2斜=6筋、LR6SO4他3」の合言葉でセット記憶。
  • 関連知識: 眼房水は毛様体上皮で産生、錐体=色覚、杆体=明暗、視神経乳頭=盲点と機能を整理。
  • よくある間違い: 「色識別=杆体」と誤る定番パターン。色=錐体=3種オプシン、で固定。
  • 臨床応用: 外眼筋の一つが麻痺すると複視が出現し、共同偏視・斜視の鑑別で動眼・滑車・外転神経のいずれかを推定できる。
解説画像
あマ指 第34回(2026) 問題22|視覚器について正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第34回(2026) 問題22|視覚器について正しいのはどれか。
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