学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0707

理由で解く 解剖学

Q0707 感覚器系

出典:鍼灸 第22回(2014) 問題30
問題
眼について正しいのはどれか。
選択肢
1 黄斑の中央部を視神経円板という。
2 水晶体と虹彩の間の空間を前眼房という。
3 角膜と強膜の境界部にシュレム管がある。
4 網膜の色素上皮層は単層円柱上皮よりなる。
解答
正解3(角膜と強膜の境界部にシュレム管がある。)
解説
✗ 1. 誤り
黄斑の中央部を視神経円板という。
黄斑の中央部は中心窩で、錐体細胞が密集し視力が最も高い部位である。視神経円板(乳頭)は視神経の出口であり、黄斑の内側約4mmに位置する盲点で、中央と出口の位置関係が逆の誤記述。
✗ 2. 誤り
水晶体と虹彩の間の空間を前眼房という。
水晶体と虹彩の間の空間は後眼房、角膜と虹彩の間の空間が前眼房である。記述は前眼房と後眼房が入れ替わっており誤り。
✓ 3. 正しい
角膜と強膜の境界部にシュレム管がある。
角膜と強膜の境界部は隅角とも呼ばれ、そこに環状の静脈洞であるシュレム管(強膜静脈洞)が存在する。シュレム管は前眼房の眼房水を線維柱帯を介して受け取り、眼静脈へ排出する出口で、眼圧維持の要となる。眼房水の産生(毛様体)と吸収(シュレム管)のバランスが眼圧を約10〜20mmHgに保ち、流出障害があると緑内障を発症する。
✗ 4. 誤り
網膜の色素上皮層は単層円柱上皮よりなる。
網膜の色素上皮層は単層「立方」上皮よりなる。単層円柱上皮ではないため記述は誤り。上皮細胞は暗褐色のメラニン顆粒を含み視細胞の機能維持を助ける。
ポイント
  • 角膜と強膜の境界部(隅角)に強膜静脈洞(シュレム管)があり、眼房水の出口として機能する。
  • 覚え方のコツ: 「境界=シュレム、中央=中心窩、境界で眼房水が抜ける」の3点で位置と機能を固定。
  • 関連知識: 色素上皮層は単層立方上皮。円柱上皮は胃腸・気管支など別の器官の上皮で混同しないよう注意。
  • よくある間違い: 前眼房と後眼房の位置取り違え、視神経円板と中心窩の取り違え、が頻出誤答。
  • 臨床応用: 眼圧上昇でシュレム管からの流出が滞ると緑内障を発症。正常眼圧緑内障では視神経の脆弱性が関与する。
解説画像
鍼灸 第22回(2014) 問題30|眼について正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第22回(2014) 問題30|眼について正しいのはどれか。
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