学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0706

理由で解く 解剖学

Q0706 感覚器系

出典:あマ指 第20回(2012) 問題33
問題
眼球の構造について正しい記述はどれか。
選択肢
1 虹彩は水晶体の前面にある。
2 毛様体は硝子体の厚みを調節している。
3 眼球壁の外層は脈絡膜からなる。
4 視神経乳頭は光に最も敏感な部分である。
解答
正解1(虹彩は水晶体の前面にある。)
解説
✓ 1. 正しい
虹彩は水晶体の前面にある。
虹彩は毛様体から起こり水晶体の前方を縁どるように存在する円板状の膜で、中心の瞳孔を介して光量を調節する。水晶体の前面に位置し、角膜との間に前眼房、水晶体との間に後眼房を形成する。カメラの絞りに相当する構造で、瞳孔括約筋(副交感)と瞳孔散大筋(交感)が対をなして瞳孔径を変化させる。
✗ 2. 誤り
毛様体は硝子体の厚みを調節している。
毛様体筋は硝子体ではなく「水晶体」の厚みを調節する。近見時は毛様体筋収縮→毛様体小帯が緩む→水晶体が厚くなる仕組みで、硝子体は調節の対象ではない。
✗ 3. 誤り
眼球壁の外層は脈絡膜からなる。
眼球壁の外層は線維膜(強膜+角膜)からなる。脈絡膜は虹彩・毛様体と共に中層の血管膜を構成するため、外層に脈絡膜を置くのは誤り。
✗ 4. 誤り
視神経乳頭は光に最も敏感な部分である。
視神経乳頭(視神経円板)は視神経が眼球から出ていく部位で視細胞を持たず、光を感じない盲点(マリオット盲点)である。最も敏感なのは錐体細胞密集の中心窩で、記述が逆。
ポイント
  • 虹彩は水晶体の前面にあり、角膜との間に前眼房、水晶体との間に後眼房を形成する。
  • 覚え方のコツ: 「前から角膜→前眼房→虹彩→後眼房→水晶体→硝子体→網膜」と光路の順で記憶。
  • 関連知識: 毛様体筋は水晶体を調節、脈絡膜は中層、視神経乳頭は盲点、と機能・位置を混同しない。
  • よくある間違い: 虹彩を水晶体の後ろと誤る、視神経乳頭を視力最大と誤る、などが定番の引っかけ。
  • 臨床応用: 白内障は水晶体の混濁で視力低下を招き、手術では虹彩の後方にある水晶体嚢内に眼内レンズを挿入する。この際に虹彩と水晶体の位置関係の正確な理解が必須。
解説画像
あマ指 第20回(2012) 問題33|眼球の構造について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第20回(2012) 問題33|眼球の構造について正しい記述はどれか。
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