学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0705

理由で解く 解剖学

Q0705 感覚器系

出典:あマ指 第17回(2009) 問題33
問題
眼球について正しい記述はどれか。
選択肢
1 強膜は膠原線維に富む。
2 結膜は涙腺を覆う。
3 脈絡膜は色素に乏しい。
4 網膜の最内層に視細胞がある。
解答
正解1(強膜は膠原線維に富む。)
解説
✓ 1. 正しい
強膜は膠原線維に富む。
強膜は眼球壁外層(線維膜)の後5/6を占める線維性結合組織で、大量の膠原線維(コラーゲン)が密に配列し、白く強靭な性状を呈する。血管が乏しく白色で、眼球の形状維持と外力からの保護を担う。コラーゲン優位という記述は正しく、その性質から強膜炎では疼痛と眼球突出、強膜軟化症では菲薄化をきたす。膠原線維の異常(マルファン症候群など)では強膜も菲薄化・青色化することがある。
✗ 2. 誤り
結膜は涙腺を覆う。
結膜は眼瞼内面の眼瞼結膜と、結膜円蓋で折り返り眼球前面をおおう眼球結膜からなる。涙腺は眼窩上外側にあり、結膜がそれを覆うわけではない。涙腺の導管が上結膜円蓋の外側部に開口するだけである。
✗ 3. 誤り
脈絡膜は色素に乏しい。
脈絡膜はメラニン色素細胞と血管に富む暗褐色の薄膜で、色素に乏しいは誤り。色素は光の乱反射防止に重要で、欠乏するとアルビノにみられる羞明の原因となる。
✗ 4. 誤り
網膜の最内層に視細胞がある。
網膜の最内層(硝子体側)は神経線維層・神経節細胞層で、視細胞(錐体・杆体)は最深層(脈絡膜側)に存在する。光は網膜の内層を透過して脈絡膜側の視細胞外節に届くという逆転構造となっており、「最内層に視細胞」という記述は誤り。
ポイント
  • 強膜は膠原線維に富む白色強靭な線維性結合組織で、眼球の形状維持と保護を担う。
  • 覚え方のコツ: 「強=コラーゲンで強い」とイメージで結ぶ。白い=血管少ない=膠原線維、とワンセット記憶。
  • 関連知識: 網膜は内から外へ「神経節細胞→双極細胞→視細胞→色素上皮」と配列し、光は神経層を突き抜けて深部の視細胞に届く逆転構造。
  • よくある間違い: 脈絡膜を色素乏しいと誤答、網膜最内層に視細胞を置く誤答が多い。網膜は深部に視細胞、脈絡膜は色素豊富と正しい順序で覚える。
  • 臨床応用: 強膜炎は自己免疫疾患(関節リウマチなど)に伴い、強い疼痛と眼球突出を呈する。青色強膜は膠原線維異常症(骨形成不全症)の所見。
比較表
代表的構成成分 主な機能
強膜 膠原線維 眼球形状維持・保護
角膜 膠原線維+重層扁平上皮 光の屈折・透明性
脈絡膜 メラニン色素+血管 光乱反射防止・栄養
網膜 神経細胞+色素上皮 光受容・神経伝達
解説画像
あマ指 第17回(2009) 問題33|眼球について正しい記述はどれか。 解説図
あマ指 第17回(2009) 問題33|眼球について正しい記述はどれか。
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