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理由で解く 解剖学

Q0035 人体の構成

出典:鍼灸 第17回(2009) 問題15
問題
内胚葉から分化するのはどれか。
選択肢
1 小腸上皮
2 赤血球
3 表皮
4 平滑筋
解答
正解1(小腸上皮)
解説
✓ 1. 正しい
小腸上皮
小腸上皮は内胚葉由来である。消化管全体(口腔後部から肛門管まで)の上皮は原腸から分化し、肝臓・膵臓・甲状腺・肺胞上皮・膀胱上皮など消化管・呼吸器・内分泌腺の実質も同じく内胚葉起源である。内胚葉は「身体の内側の管と腺をつくる」胚葉と押さえるとよい。
✗ 2. 誤り
赤血球
赤血球を含む血球系は中胚葉由来である。胎児期にはまず卵黄嚢で造血が始まり、その後肝臓・脾臓、そして骨髄へと造血の場が移る。結合組織・筋・骨・血管・腎臓も同じ中胚葉由来である。
✗ 3. 誤り
表皮
表皮は外胚葉由来である。神経管・末梢神経・皮膚付属器・感覚器上皮(水晶体・内耳上皮など)も外胚葉起源で、「身体の外表と神経をつくる」胚葉と理解する。
✗ 4. 誤り
平滑筋
平滑筋は中胚葉由来である。心筋・骨格筋・平滑筋いずれも中胚葉から分化する。例外的に虹彩の瞳孔括約筋・散大筋は外胚葉(神経管)由来で、神経組織とともに派生する特殊な筋である。
ポイント
  • 消化管上皮(口腔後部~肛門管)・肝・膵・肺胞・甲状腺は内胚葉由来で、小腸上皮も内胚葉からの分化である。
  • 覚え方のコツ: 「外=外胚葉(皮膚+神経)、中=中胚葉(筋・骨・血)、内=内胚葉(管と腺)」と3分類で整理する。
  • 関連知識: 内胚葉は原腸として陥入し、消化・呼吸・一部泌尿器の上皮を形成する。周囲の結合組織や筋層は中胚葉由来。
  • よくある間違い: 平滑筋を内胚葉由来と誤認する。消化管の上皮は内胚葉だが、筋層・結合組織は中胚葉と区別する。
  • 臨床応用: 胚葉分類は胎生期発生異常の理解に直結する。気管食道瘻では前腸(内胚葉)の分離不全が、神経管閉鎖不全では外胚葉由来神経管の形成不全が原因となる。
比較表
胚葉 主な分化組織 具体例
外胚葉 表皮・神経系・感覚器上皮 皮膚表皮・脳脊髄・末梢神経・水晶体・内耳上皮
中胚葉 筋・骨・血液・結合組織 骨格筋・心筋・平滑筋・骨・軟骨・血球・腎・血管
内胚葉 消化管上皮・腺・呼吸器上皮 小腸上皮・肝・膵・甲状腺・肺胞・膀胱上皮
解説画像
鍼灸 第17回(2009) 問題15|内胚葉から分化するのはどれか。 解説図
鍼灸 第17回(2009) 問題15|内胚葉から分化するのはどれか。
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