学習トップ理由で解く 解剖学第1章 ▸ A. 細胞 / Q0008

理由で解く 解剖学

Q0008 人体の構成

出典:あマ指 第23回(2015) 問題16
問題
ダウン症において異常があるのはどれか。
選択肢
1 13 番常染色体
2 18 番常染色体
3 21 番常染色体
4 22 番常染色体
解答
正解3(21 番常染色体)
解説
✗ 1. 誤り
13 番常染色体
13番のトリソミーはパトー症候群と呼ばれる別の染色体異常で、重度の中枢神経系・心血管系奇形を伴い予後は厳しい。ダウン症で異常があるのは21番である。
✗ 2. 誤り
18 番常染色体
18番のトリソミーはエドワーズ症候群で、多臓器の重篤な奇形を伴い、生後1年以内の生存率が著しく低い。ダウン症は21番の異常であり18番ではない。
✓ 3. 正しい
21 番常染色体
ダウン症は21番染色体が1対(2本)ではなく3本ある21トリソミーで、頻度は1,000人に1人とされ、特有の顔貌と知能の低下が見られる。21番上の遺伝子が過剰発現する結果、眼瞼裂が外上方に上がる・扁平な顔貌などの特徴的顔貌、筋緊張低下、発達遅滞、先天性心疾患(心内膜床欠損症など)、消化管奇形、白血病の発症率上昇、早発性アルツハイマー病など多彩な症状をきたす。母親の加齢とともに発生頻度が上昇する。
✗ 4. 誤り
22 番常染色体
22番の異常はダウン症とは無関係である。ヒトの常染色体は22対(44本)あるが、ダウン症の原因は21番のトリソミーである。22番と21番は番号が近いため混同しやすい。
ポイント
  • ダウン症は21番常染色体が3本ある21トリソミーで、特有の顔貌と知能低下を呈する。
  • 覚え方のコツ: 「ダウン=21」「パトー=13」「エドワーズ=18」の3大常染色体トリソミーを数字でセット記憶。頻度はダウン症が最多(1/1000)。
  • 関連知識: 染色体異常は体細胞分裂・減数分裂時の不分離で発生。ダウン症は母親の高齢妊娠で頻度が上昇する。
  • よくある間違い: 「21対」と「21番」の混同/「22番」と取り違える/性染色体異常(ターナー・クラインフェルター)と常染色体異常を混同。
  • 臨床応用: ダウン症児は先天性心疾患(心内膜床欠損など)・消化管奇形・白血病・早発アルツハイマー病のリスクが高く、生涯にわたる医療管理が必要。
比較表
症候群 染色体異常 主な症状 頻度
ダウン症 21トリソミー 特有の顔貌・知能低下・心奇形 1/1000
エドワーズ症候群 18トリソミー 多臓器奇形・短命 まれ
パトー症候群 13トリソミー 重度奇形・短命 まれ
ターナー症候群 45, XO 低身長・卵巣発育不全 女性のみ
クラインフェルター症候群 47, XXY 知能障害・精巣発育不全 男性のみ
解説画像
あマ指 第23回(2015) 問題16|ダウン症において異常があるのはどれか。 解説図
あマ指 第23回(2015) 問題16|ダウン症において異常があるのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手